はじめに
「熱があるわけじゃないのに、ずっと体がポカポカして怠い」「微熱が続いているのに病院では“異常なし”と言われた」――そんな声を、当院にも多くいただきます。
風邪や感染症のような明確な原因がないのに、37℃前後の微熱が何日も続く…。これは決して珍しいことではありませんが、その背景には免疫と自律神経の連携不良が深く関係しています。
実は私たちの体は、「体温を上げる仕組み」と「体温を下げる仕組み」を自律神経と免疫システムの共同作業で調整しています。どちらかが暴走したり、連携がズレたりすると、身体は“異常”と判断しないレベルでも熱を出し続けてしまうのです。
本記事では、風邪でもないのに微熱が続く仕組みを、自律神経と免疫の両面から分かりやすく解説し、さらに東洋医学的な観点、当院での施術効果についても詳しくお伝えしていきます。
なぜ「風邪じゃないのに微熱」が出るのか?
1. 自律神経と免疫の連携が乱れている
体温は、脳の「視床下部」という自律神経の中枢が調整しています。外気温や体内環境を感知し、交感神経・副交感神経を切り替えながら、体温を36.5℃前後に保つよう働いています。
しかし、以下のような状況が続くと、その調整機能が狂いやすくなります:
- 慢性的なストレスや不安
- 睡眠不足・昼夜逆転
- 季節の変わり目の自律神経負担
- 長時間のデスクワークや姿勢の乱れ
- ホルモンバランスの変化
本来、免疫が細菌やウイルスに反応して「熱を出す」仕組みは、体を守るための自然な反応です。しかし、自律神経の乱れが続くと、免疫が誤作動して炎症反応がわずかに続き、微熱という形で現れることがあるのです。
2. 「体が常に戦闘モード」に
交感神経が優位な状態が続くと、体は「外敵と戦う準備」をやめません。結果として免疫は軽度の炎症反応を続け、体温を下げられず、37.0〜37.4℃の微熱が何日も続くことがあります。
この状態は「闘争・逃走反応」と呼ばれ、体は常にアクセル全開のような状態。疲労感、倦怠感、眠りが浅いなどの症状も同時に出やすくなります。
東洋医学から見る「微熱が続く状態」
東洋医学では、風邪でもないのに微熱が続く状態を「虚熱(きょねつ)」や「陰虚(いんきょ)」などと表現します。これは「体力が落ちているのに、熱がこもって抜けない」状態を指します。
主なパターン
■ 陰虚内熱(いんきょないねつ)
体の潤い(陰)が不足し、余分な熱が抜けきらず体内にこもる状態です。
特徴:午後や夜になると微熱が出る・寝汗・口の渇き・手足のほてりなど。
■ 気滞化火(きたいかか)
ストレスで気(エネルギー)が滞り、熱に転じるタイプ。
特徴:胸が張る・ため息が出る・顔のほてり・イライラ・微熱。
■ 気虚発熱(ききょはつねつ)
体力(気)が不足し、免疫のスイッチが切れないタイプ。
特徴:疲れやすい・食欲不振・午後だけ熱っぽい・長引く微熱。
どのパターンにも共通しているのは、「体のバランスの乱れ」が根底にあることです。単に熱を下げることが目的ではなく、体全体のバランスを整えることが根本改善につながると東洋医学は考えます。
骨盤矯正・猫背矯正で「自律神経のスイッチ」をリセット
骨盤の歪みと体温調節の関係
自律神経の中枢である「視床下部」と密接な関係を持つのが、脊椎(背骨)を通る神経の通り道です。骨盤や背骨が歪んでいると、神経伝達が滞り、自律神経がうまく働かなくなります。
特に、猫背姿勢や骨盤の後傾・前傾が続くと、交感神経が常に優位になりやすく、免疫が誤作動しやすくなります。当院の骨盤矯正・猫背矯正では、背骨全体のアライメントを整えることで、神経伝達の流れを改善し、体温調節のスイッチを正常化させていきます。
鍼灸施術で「免疫と自律神経の連携」を調整
鍼灸は、自律神経の働きを整える最も効果的な方法の一つです。ツボ刺激によって交感神経と副交感神経のバランスを調整し、免疫の過剰反応を鎮めていきます。
特に有効な施術ポイント
- 「大椎(だいつい)」:体温調節と免疫反応の要
- 「合谷(ごうこく)」:ストレス反応の抑制
- 「太衝(たいしょう)」:気滞による熱のこもりを解放
- 「三陰交(さんいんこう)」:陰虚による虚熱を鎮める
これらのツボを用いた施術は、「体温の司令塔」を直接調整し、免疫と自律神経の連携をスムーズにしてくれます。
頭部施術で「脳の興奮」を鎮める
慢性的な微熱が続く方は、脳が常に“戦闘モード”になっているケースが多く見られます。頭蓋骨まわりの筋肉が硬くなると、脳血流が低下し、自律神経中枢の興奮が鎮まらなくなるのです。
当院の頭部施術では、後頭部〜頭頂部にかけての緊張をやさしく緩め、脳血流と自律神経の調整機能を回復させていきます。これにより、「熱が引かない脳の誤作動」がリセットされるケースが多く見られます。
通院の目安と回復の流れ
当院では、状態に応じて以下のような通院ペースをおすすめしています。
- 急性期(症状が強い時):週2回
→ 自律神経と免疫の連携を早期に整える - リハビリ期(回復途中):週1回
→ 調整機能の安定化と再発防止 - メンテナンス期(安定後):月2〜3回
→ 季節の変わり目やストレスに負けない体へ
まとめ
風邪でもないのに続く微熱は、「自律神経」と「免疫」の共同作業がうまくいっていないサインです。病院の検査で異常が出なくても、体は確実に「SOS」を出しています。
東洋医学では、これは体内バランスの乱れとして捉え、気・血・水の調和を取り戻すことで根本改善を目指します。骨格から神経、血流、免疫、そして心の状態までを総合的に整えることで、体は本来の自己調整力を取り戻していくのです。
もし、原因不明の微熱やだるさにお悩みでしたら、放置せず早めにご相談ください。
当院はLINE・ホームページから24時間ご予約可能です。
施術者が一人のため、予約が取りづらい日も多くなっておりますので、どうぞお早めにご連絡ください。
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