はじめに
「最近、理由もなく息苦しくなる」「深呼吸をしても胸の奥まで空気が入らない感じがする」──そんな症状に心当たりはありませんか?
季節の変わり目やストレスの多い時期になると、呼吸のリズムをつかさどる自律神経のバランスが崩れ、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなることがあります。
くろちゃん鍼灸整体院にも、「急に胸が締め付けられるように苦しくなる」「息を吸いづらいのに、病院では異常がないと言われた」という方が多く来院されます。
この“息苦しさ”の正体は、実は交感神経の過剰な緊張によるものです。
今回は、交感神経が呼吸をどのように浅くしてしまうのか、その仕組みと東洋医学的な見方、さらに当院の骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術による改善方法について詳しくお話しします。
1. 息苦しさの正体|交感神経の過剰緊張とは?
交感神経は、体を「戦う・逃げる」モードにする神経です。
本来なら、仕事中や運動中など活動時に働くもので、心拍数や血圧を上げ、筋肉を緊張させる役割があります。
しかし、ストレスや疲労、睡眠不足が続くと、この交感神経が常にオンの状態になってしまいます。
すると以下のような変化が起こります。
- 胸の筋肉(肋間筋や小胸筋)が固くなり、胸郭の動きが制限される
 - 呼吸が浅くなり、横隔膜が十分に動かなくなる
 - 酸素がうまく取り込めず、脳や体が酸欠気味になる
 - 結果として「息が吸えない」「胸が詰まる」などの感覚に陥る
 
つまり、息苦しさは「肺や心臓の病気」ではなく、神経と筋肉の連携不調によって引き起こされていることが多いのです。
2. 自律神経と呼吸の関係
自律神経は「呼吸の深さ」や「リズム」を無意識のうちに調整しています。
通常、吸うときは交感神経が、吐くときは副交感神経が働きます。
ところが交感神経が優位になり続けると、「吸う動作ばかり強く、吐けない」状態になりやすいのです。
吐けない呼吸は、体内の二酸化炭素濃度を下げ、**過換気(過呼吸)**に似た状態を作り出すこともあります。
結果的に、
「胸がドキドキする」「めまい」「手足のしびれ」なども同時に出ることがあるのです。
3. 東洋医学でみる息苦しさの原因
東洋医学では、息苦しさは単なる呼吸器の問題ではなく、気(き)の巡りの滞りと考えます。
● 肝気鬱結(かんきうっけつ)
ストレスや感情の抑圧により、「気」が胸や喉のあたりで滞る状態。
→「ため息が多い」「胸が張る」「息苦しい」などが出やすい。
● 痰湿阻肺(たんしつそはい)
冷えや湿気、胃腸の弱りで体内に余分な水分がたまり、肺の働きを妨げる。
→「胸が重い」「息が吸いにくい」「体がだるい」。
● 心気虚(しんききょ)
長期間の疲労や精神的ストレスで「心(しん)」の気が不足。
→「息切れ」「動悸」「不安感」「ため息が多い」。
つまり、呼吸が浅いという現象は、心と体のエネルギー循環の乱れが背景にあるのです。
4. 日常で息苦しさが出やすいシーン
- 忙しくて深呼吸を忘れている
 - 長時間のデスクワークで姿勢が前かがみ
 - スマホを見続けて首が前に出ている
 - 精神的にプレッシャーを感じる
 - 寝不足や過労が続いている
 
これらの生活習慣は、交感神経を常に緊張させるため、呼吸がどんどん浅くなります。
特に猫背姿勢は胸郭の動きを制限し、横隔膜が動かなくなる最大の原因です。
5. くろちゃん鍼灸整体院のアプローチ
息苦しさの改善には、単にリラックスするだけでなく、体の構造的な歪みと神経のバランスを同時に整えることが重要です。
当院では以下の4つの施術を組み合わせて行います。
■ 骨盤矯正 — 呼吸リズムの土台を整える
骨盤は「呼吸の支点」です。
骨盤が歪むと、背骨の動きが制限され、胸郭や横隔膜にも緊張が伝わります。
骨盤矯正では、左右差やねじれを整え、呼吸の深さを取り戻します。
施術後、「呼吸が通る感じがする」「胸の奥まで空気が入る」とおっしゃる方が多く、特に慢性的に呼吸が浅い方には効果的です。
■ 猫背矯正 — 胸郭の可動性を回復
猫背は息苦しさの大敵です。
背中が丸まると、肋骨が下がり、肺が膨らむスペースが減ります。
猫背矯正では、肩甲骨まわり・背骨・肋骨を柔軟にし、呼吸しやすい胸の形に導きます。
また、背中の筋肉(特に僧帽筋・広背筋)の緊張を緩めることで、自然に胸が開くようになり、呼吸の“リズム感”が戻ります。
■ 鍼灸施術 — 自律神経と呼吸筋を同時に調整
呼吸を浅くしている交感神経の緊張を鎮め、副交感神経が働ける状態に整えます。
特に有効なツボとしては、
- 膻中(だんちゅう):胸の中央、息苦しさや不安感を和らげる
 - 内関(ないかん):胸の圧迫感・動悸を鎮める
 - 天突(てんとつ):喉のつかえ・呼吸の通りを改善
 
また、胸部・背部の筋肉(斜角筋・小胸筋・広背筋など)への鍼刺激で筋緊張を緩和し、肺の拡張がスムーズになります。
お灸を併用することで、血流改善と自律神経の安定が促され、深く穏やかな呼吸を取り戻せます。
■ 頭部施術 — 呼吸中枢を穏やかに鎮める
呼吸のリズムは脳幹の「延髄」がコントロールしています。
頭部施術では、頭皮や後頭部の筋肉を緩め、脳への血流を改善することで、
呼吸中枢の働きを穏やかに整えます。
施術後には、「頭が軽くなった」「呼吸がスーッと入る」と感じる方が多く、
呼吸に関連する不安感や胸の圧迫感にも非常に有効です。
6. 呼吸を整えるための日常アドバイス
● 姿勢を正す
胸を開き、肩甲骨を軽く寄せるだけで肺が広がり、呼吸が自然と深くなります。
デスクワークの合間には背伸びをし、胸郭を広げる意識を持ちましょう。
● 吐くことを意識
吸うことよりも「吐く」ことを意識することで、自律神経の切り替えがスムーズになります。
ゆっくりと長く息を吐く「4秒吸って8秒吐く」呼吸法がおすすめです。
● 背中を温める
背中を温めると副交感神経が働きやすくなり、呼吸が深くなります。
入浴時に肩甲骨の間を温めるようにすると効果的です。
7. 東洋医学的セルフケアのツボ
- 膻中(だんちゅう):胸の中央にあるツボ。呼吸を整え、気の巡りを良くします。
 - 太衝(たいしょう):足の親指と人差し指の間。イライラや緊張を鎮め、肝気の滞りを流します。
 - 足三里(あしさんり):胃腸を整え、体全体の気の巡りを改善。体力の底上げに。
 
お風呂上がりや寝る前に、やさしく3秒押して3秒離すリズムで数回刺激してみてください。
8. 通院の目安と施術計画
- 急性期(息苦しさが強い時期):週2回
 - リハビリ期(症状が落ち着いてきた時期):週1回
 - メンテナンス期(再発予防):月2〜3回
 
継続して施術を受けることで、自律神経が安定し、再発しにくい体質へ導くことができます。
呼吸が深くなれば、肩こりや頭痛、睡眠の質まで改善する方も多いです。
9. まとめ
「急に息苦しくなる」という症状は、体が危険を感じているサインです。
交感神経が過剰に働き、体が常に緊張モードのままでは、心も体も休まりません。
くろちゃん鍼灸整体院では、骨盤・姿勢・神経・呼吸の4つのバランスを整え、
息苦しさの根本改善を目指します。
無理せず、まずは一度ご相談ください。
呼吸が深くなると、思考も前向きに、日常の疲れも軽く感じられるようになります。
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