はじめに
「最近、なんだか食欲が湧かない」「ご飯を見ても箸が進まない」「疲れているのに眠れない」
そんな声が、年末になると増えてきます。仕事の追い込み、家の片付け、忘年会、クリスマス準備…。
一年の疲れとストレスが重なり、心も体も“緊張しっぱなし”の状態が続いている方が多いのではないでしょうか。
この「年末の食欲低下」、実は自律神経の副交感神経が働けていないサインかもしれません。
本来、食後やリラックス時に優位になる副交感神経が、過労やストレスでスイッチが切れない状態になると、
胃腸の働きが鈍くなり、消化液の分泌や腸の蠕動運動が低下してしまいます。
その結果、「お腹は空かない」「食べても重たい」「胸やけする」といった症状が出てきます。
今回は、そんな「年末の疲労による食欲不振」をテーマに、
自律神経と東洋医学の両面から原因を解説し、施術でどう回復をサポートできるかをお伝えします。
年末に食欲がなくなる理由|交感神経の働きすぎ
■ 交感神経と副交感神経の関係
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つがバランスを取りながら働いています。
交感神経は“活動モード”、副交感神経は“休息・回復モード”です。
しかし、年末は仕事や予定に追われることで、交感神経が常に優位な状態に。
体が「戦闘モード」から抜け出せなくなり、胃腸への血流が減ってしまいます。
その結果、消化機能が低下して「食べたいのに入らない」「味がしない」と感じやすくなります。
これは単なる疲れではなく、自律神経のリズムが崩れたサインです。
東洋医学でみる年末の“食欲不振”
東洋医学では、食欲のコントロールには「脾(ひ)」「胃(い)」「肝(かん)」が大きく関係します。
- 脾(ひ):食べ物のエネルギーを吸収し、全身に運ぶ臓腑。
→ 過労・ストレス・冷えで弱ると、倦怠感や軟便、食欲低下が起きる。 - 胃(い):食べ物を受け取り、消化を担う。
→ 暴飲暴食・冷たい飲食・ストレスで機能が停滞すると、胃もたれや膨満感が出る。 - 肝(かん):気の流れを調整する。
→ 年末のストレスや緊張が続くと“肝気鬱結”が起き、胃腸の動きを抑える。 
つまり、「年末の食欲不振」は、東洋医学的には**“肝気が脾胃を攻めている”状態**。
気の巡りが滞り、胃腸が機能しにくくなるのです。
自律神経の乱れを整えるポイント
1. 呼吸を整える
忙しい人ほど、呼吸が浅く早くなっています。
浅い呼吸は交感神経を優位にし、副交感神経が働きにくくなります。
ゆっくりとした腹式呼吸を意識することで、消化器系に血流が戻りやすくなります。
2. 姿勢を整える
猫背や前かがみ姿勢は、胃腸を物理的に圧迫し、迷走神経の働きを妨げます。
特に年末はパソコン作業やスマホ時間が増えるため、
胸郭を広げる姿勢を保つことが自律神経の安定につながります。
3. 胃腸を冷やさない
「冷え」は胃腸の大敵。
温かい汁物を中心に、体を内側から温める食事を心がけることで、副交感神経が働きやすくなります。
施術による改善アプローチ
■ 骨盤矯正
骨盤の歪みは、背骨を通る自律神経の流れを妨げます。
骨盤矯正により、体幹のバランスと血流を整えることで、
副交感神経の働きが回復しやすくなります。特に骨盤周囲の緊張を取ることで、
内臓下垂や冷えの改善にもつながります。
■ 猫背矯正
猫背の姿勢では、胸郭が狭まり、呼吸が浅くなりがちです。
猫背矯正で胸を開くことで、横隔膜の動きがスムーズになり、
副交感神経を活性化させる迷走神経が働きやすくなります。
結果として、食後の消化がスムーズになり、「食べるのが苦しくない」感覚へ導きます。
■ 鍼灸施術
鍼灸では、胃腸機能を整える代表的なツボ(中脘・足三里・天枢など)を用い、
自律神経を調整します。
鍼刺激により、交感神経の過剰興奮を抑え、消化液分泌・血流改善を促します。
特に年末のように精神的ストレスが強い時期には、
「肝」「脾」「胃」のバランスを整えるツボ選びが効果的です。
■ 頭部施術
頭部には自律神経をコントロールする中枢(視床下部・脳幹)があります。
頭部施術で頭皮・筋膜の緊張を緩めると、脳の血流が改善し、
副交感神経が働きやすい“リラックスモード”へ切り替わります。
寝つきが良くなり、翌朝の胃の重だるさも軽減されます。
通院の目安
- 急性期(つらい時期):週2回
→ 胃の重だるさや食欲不振が強い時期は、集中的に施術を行い、神経と筋肉をリセットします。 - リハビリ期(回復途中):週1回
→ 胃腸の動きが戻り始め、食事が取れるようになってきたら、姿勢・血流の安定を目的に施術します。 - メンテナンス期:月2〜3回
→ 再発予防と季節の変わり目対策に、体のリズムを整える施術を続けましょう。 
生活の中でできるセルフケア
- 1日1回、深呼吸を5分だけでも
→ 呼吸を整えることで、副交感神経がスイッチオンになります。 - 寝る2時間前はスマホを控える
→ 光刺激が交感神経を興奮させ、胃腸の働きを乱します。 - 湯船で15分、首元まで温まる
→ 体温上昇は副交感神経を優位にし、消化促進にもつながります。 - 「食べなきゃ」と無理しない
→ 無理に食べず、白湯・味噌汁・おかゆなど消化にやさしいものを選びましょう。 
まとめ
年末の「食欲がない」という不調は、決して気のせいではありません。
体が「もう少し休ませて」とサインを出しているのです。
くろちゃん鍼灸整体院では、骨格・姿勢・自律神経・内臓の4つの観点から、
あなたの回復を丁寧にサポートいたします。
副交感神経を回復させることで、自然と「食べたい」「元気が出る」感覚が戻ってきます。
無理に頑張りすぎず、年末こそ体をリセットする時期としてご来院ください。
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