はじめに
「夜になると顔がカッと熱くなって眠れない」「体は冷えているのに顔だけほてる」──そんなお悩みを最近よく耳にします。
このような症状は、単なる更年期や疲労のせいではなく、“自律神経の体温調整リズム”が乱れているサインです。
本来、私たちの体は「昼は体温を上げて活動し、夜は体温を下げて休む」というリズムを自律神経によって自動的に調整しています。しかしストレス、ホルモンバランス、冷えや血流低下などが重なると、そのリズムが狂い、「顔だけ熱く」「体は冷たい」状態が生まれてしまうのです。
このページでは、そんな“顔のほてりと不眠”の関係を、自律神経の観点と東洋医学の観点からわかりやすく解説し、当院で行っている骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術による改善方法を詳しくお伝えします。
自律神経がつくる「体温のリズム」
自律神経には、活動モードの交感神経と、休息モードの副交感神経があります。
昼間は交感神経が優位になり、体温を上げて体を動かしやすくします。夜になると副交感神経が優位に切り替わり、体温を下げて眠りやすい状態をつくります。
しかし、長時間のスマホやパソコン作業、残業、ストレス、冷暖房の過剰使用などが続くと、交感神経の緊張が続き、夜になっても体温を下げるスイッチが入らなくなります。その結果、「顔が火照る」「頭が熱くて寝付けない」「布団に入っても汗がにじむ」といった症状が現れるのです。
「顔だけほてる」のはなぜ?
人間の体温調整は、皮膚の血管の開閉によって行われます。
寒いときは血管を収縮して熱を逃がさず、暑いときは拡張して放熱します。
顔の血管はとても細かく、しかも脳の近くにあるため、自律神経の影響を受けやすい部分です。
交感神経が過剰に働くと、顔の血管だけ拡張してほてりや赤みが出ます。その一方で、手足や体幹の血管は収縮したままで、体は冷えているという“アンバランスな血流”が起こります。
このアンバランスが夜間に続くと、体の中心温度が下がらず、脳が「まだ活動時間」と判断してしまい、睡眠モードに入れなくなります。つまり、「顔のほてり=眠れない夜」の根本には、自律神経の切り替え障害が隠れているのです。
東洋医学から見た「顔のほてりと不眠」
東洋医学では、顔のほてりや夜眠れない状態を「陰陽のバランスの崩れ」と考えます。
特に「陰虚(いんきょ)」という状態が関係しています。
陰虚とは、体の潤いや血液・津液(体を潤す水分)が不足し、熱を冷ます力が弱まっている状態のこと。
このとき、余った陽(熱)が上半身、特に顔や頭に集まり、ほてりやのぼせとして現れます。
また、「心(しん)」や「肝(かん)」の熱が高ぶると、精神が落ち着かず、不眠や夢が多くなることもあります。
つまり、東洋医学では「顔のほてり=上焦の熱」「眠れない=心の熱」と捉え、上に昇った熱を下げ、気血水のバランスを整えることを目的とします。
体温リズムを整えるには「血流のバランス」が大切
現代医学でも東洋医学でも共通しているのは、「血流の循環を整えること」が何より重要だという点です。
顔だけ熱いということは、上半身に血が滞り、下半身が冷えているサイン。
くろちゃん鍼灸整体院では、このような状態に対して、
- 骨盤矯正で下半身の血流を改善し、熱を全身に分散させる
- 猫背矯正で胸郭を広げ、呼吸を深くして自律神経の切り替えを助ける
- 鍼灸施術で気血の流れを整え、陰陽バランスを回復する
- 頭部施術で脳と自律神経のリズムを安定させる
という4本柱のアプローチで、体温リズムを整えていきます。
骨盤矯正:冷えの根本を温める
骨盤は「血液のポンプ」のような役割を持っています。
骨盤が歪むと、下半身の血流が滞り、熱が上にこもる原因になります。
骨盤矯正によって下半身の循環を回復させると、体の中心部の温度が安定し、顔にこもった熱が自然と引いていきます。
冷たい足が温かくなり、夜も自然に眠りに入りやすくなります。
猫背矯正:呼吸の浅さと自律神経の乱れを改善
猫背姿勢になると、胸が圧迫されて呼吸が浅くなります。
浅い呼吸は副交感神経の働きを弱め、リラックスモードに入りづらくなります。
猫背矯正で胸郭を広げることで、横隔膜がしっかり動き、深い呼吸が可能になります。
それにより自律神経のスイッチが切り替わり、顔のほてりやのぼせが和らぎ、自然な眠気が戻ってきます。
鍼灸施術:気血の巡りを整え、陰陽を調和
鍼灸では「気(エネルギー)」と「血(血液)」の流れを調整することで、熱の偏りを整えます。
顔のほてりが強い方には、上半身の熱を下げ、下半身の冷えを温めるような経穴(ツボ)を使います。
例えば、
- 百会(頭頂)や印堂(眉間):上に昇った気を下げる
- 足三里・三陰交:下半身を温め血流を改善
- 太衝・内関:肝の熱を鎮め、心を落ち着かせる
これらのツボを組み合わせることで、顔の熱感を鎮め、心身ともに落ち着いた状態を取り戻していきます。
頭部施術:脳と自律神経をクールダウン
夜に眠れないとき、実は脳がオーバーヒートしています。
頭部施術では、頭皮・側頭部・後頭部の筋緊張を緩め、脳への血流と温度を安定させます。
特に「頭が熱くて眠れない」「思考が止まらない」と感じる方は、頭部施術によって副交感神経が優位になり、心地よい眠気が戻ってきます。
眠れない夜に苦しんでいた方が「施術中に自然に眠ってしまった」とおっしゃることも多いです。
通院の目安
- 急性期(症状が強い時期):週2回の施術で体温リズムを安定させていきます。
- リハビリ期(改善が見え始めた時期):週1回で自律神経の切り替えリズムを定着させます。
- メンテナンス期(再発予防・安定維持):月2〜3回の施術で安定した眠りと体温バランスをキープします。
まとめ
夜、顔がほてって眠れないというのは、「体がちゃんと休めていないサイン」です。
無理に冷やしたり睡眠薬に頼る前に、まずは“体のリズムを取り戻す”ことが大切です。
くろちゃん鍼灸整体院では、東洋医学と現代の姿勢・神経理論を融合した施術で、
あなたの体が本来持っている「自然な温度調整」と「深い眠り」を取り戻すお手伝いをいたします。
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