はじめに
私たちの脳は、強固なバリアに守られています。それが 血液脳関門(Blood-Brain Barrier, BBB) です。普段は外敵や有害物質を防ぎ、脳の健康を維持する大切な役割を果たしています。しかし近年の研究では、このBBBが 高温環境に弱い ことがわかっています。特に 38〜42.5℃の範囲で急激に透過性が増し、炎症や浮腫が広がり、頭痛や認知機能の低下につながる危険性があります。
季節の変わり目や真夏の猛暑、あるいは長時間の入浴やサウナなどによって体温が上昇する機会は少なくありません。体温が脳に与える影響を理解し、自律神経のケアや東洋医学的な視点から予防・改善策を知っておくことは、健康寿命を延ばすうえでも重要です。
ここからは、BBBの仕組みと高温による変化、自律神経の関与、東洋医学的な解釈、そして当院で行っている施術(骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術)がどのように役立つのかを詳しくご紹介します。
1. BBB(血液脳関門)の役割とは?
- 脳と血液の間には特殊なフィルター「血液脳関門(BBB)」があります。
- BBBは有害物質や炎症物質が脳へ侵入するのを防ぐバリアです。
- 栄養素や酸素など必要な物質だけを通し、脳を健全に保ちます。
しかしこのBBBは「完全な壁」ではなく、体温や炎症状態などで 透過性が変化する柔軟なシステム です。
2. 高温でBBBが脆くなるメカニズム
研究によると、体温が 38℃を超える とBBBは徐々に脆くなり、42.5℃に達すると透過性が急激に増大します。
- 血管内皮細胞が熱ストレスを受け、結合が緩む
- サイトカイン(炎症性物質)が放出されやすくなる
- 浮腫が発生し、脳圧が上昇
- 結果として頭痛、めまい、思考の鈍化、集中力の低下を引き起こす
特に夏場の熱中症では、このBBB脆弱化が「頭痛や認知低下」の背景になっていると考えられます。
3. 自律神経の影響
自律神経は、体温調節と血流調整を担っています。
- 交感神経が優位になると血管が収縮し、脳血流が減少
- 副交感神経が働きにくくなり、脳のクールダウンが不十分に
この状態が続くと、BBBの回復力も落ち、炎症や浮腫が広がりやすくなります。つまり 自律神経の乱れ=BBBの脆弱化を助長する要因 となるのです。
4. 東洋医学から見た「熱と脳の関係」
東洋医学では「熱邪(ねつじゃ)」が体にこもることで脳や心神に悪影響を及ぼすと考えます。
- 肝火上炎:イライラ、頭痛、目の充血
- 心火旺盛:不眠、動悸、集中力低下
- 痰熱上擾:頭が重い、めまい、意識がぼんやり
このような「熱」の偏りがBBBの弱体化と相関する部分が多く、古来から熱を冷まし、気血の流れを整える施術が重視されてきました。
5. 当院での施術効果
骨盤矯正
- 骨盤の歪みを整えることで全身の血流循環を改善
- 下肢からの静脈還流がスムーズになり、脳へのうっ血を予防
- 自律神経バランスの安定化に寄与
猫背矯正
- 胸郭を広げることで呼吸効率が向上
- 酸素供給が改善され、脳の過熱を防ぐ
- 頭部の前傾が減り、脳圧の軽減につながる
鍼灸施術
- 百会・風池・太衝などを用い、頭部の熱を下げる効果
- 自律神経を整え、交感神経の過緊張を緩和
- 気血の巡りを良くし、炎症性サイトカインの抑制が期待できる
頭部施術
- 頭皮や後頭部の筋緊張を解放し、脳血流を改善
- 脳の浮腫を軽減し、集中力・認知力の回復を助ける
- 東洋医学的には「頭を冷まし、心を安定させる」効果
6. 通院の目安
- 急性期:週2回(強い頭痛や自律神経の乱れが目立つ時期)
- リハビリ期:週1回(症状の安定を図る段階)
- メンテナンス期:月2〜3回(再発予防と体調管理)
7. ご予約について
当院は 施術者が1人 のため、予約枠が限られております。
そのため「早めのご予約」をおすすめしております。
- 24時間受付:LINE・ホームページから可能
- 急な体調不良や季節の変わり目にも対応できます
まとめ
BBBが高温で脆くなるという科学的事実は、現代社会における熱中症や認知機能低下の理解に直結します。自律神経や東洋医学の視点を合わせることで、より包括的な予防・改善が可能になります。
くろちゃん鍼灸整体院では、骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術を組み合わせ、体のバランスを整えながら脳を守るケアを行っています。
健康的な毎日を過ごすために、ぜひ一度ご相談ください。
✅ LINE・ホームページから24時間予約受付中
今すぐご予約はこちらから!相談も予約もLINEでのご連絡が便利です!
📱LINE



コメント