呼吸がしづらい|胸郭周囲の筋緊張の影響です

自律神経 体の歪み 痛み

(くろちゃん鍼灸整体院)


はじめに

「なんだか最近、呼吸が浅い気がする…」
「大きく息を吸えない感じがあって不安になる…」

そんなお悩みを抱えたまま来院される方が、冬から春先にかけて特に増えてきます。外は冷えて、仕事や家のことで気が張りつめ、知らないうちに胸まわりがカチカチに固まってしまう。すると胸郭(きょうかく:肋骨・胸骨・背骨で構成される“呼吸のカゴ”)が広がりにくくなり、呼吸そのものがぎこちなく感じてしまうのです。

「肺が悪いのかな?」「心臓に問題があるのでは…?」
そんな心配をして来られる方もいますが、実際には 胸郭まわりの筋肉の緊張や、自律神経の過緊張 が原因になっているケースが非常に多いです。

この記事では、

  • 呼吸がしづらくなる仕組み
  • 自律神経の視点
  • 東洋医学の視点
  • 骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術がなぜ有効なのか
    をわかりやすくお話ししていきます。

「最近、息が吸いにくい」「胸が苦しいような感じがする」という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。


■ 呼吸がしづらいのは、胸郭まわりの“こわばり”が原因

呼吸とは、本来肩に力を入れなくても、スッと自然にできる動きです。
ところが、以下のような状態になると胸郭が広がらなくなり、呼吸が浅く感じられます。

● ① 横隔膜や肋間筋が緊張して動きが悪い

呼吸の要である横隔膜は、精神的ストレスが増えると硬くなりやすい筋肉です。
横隔膜が硬くなると、息を吸うときに胸が十分に広がらず、「なんとなく吸い切れない」感覚が出てきます。

また、肋骨と肋骨の間にある肋間筋も、寒さや姿勢の崩れ、長時間のデスクワークで固まりやすく、胸郭の動きを妨げます。

● ② 寒さで交感神経が高まり“胸が縮こまる”

寒い季節は、身体が無意識にギュッと自分を縮めて守ろうとします。
すると胸・肩・背中の筋肉が緊張し、胸郭の動きがさらに小さくなってしまいます。

「寒いと呼吸が浅くなる」のは、まさにこの影響です。

● ③ 姿勢の崩れ(猫背・巻き肩)が胸郭を圧迫する

巻き肩や猫背の姿勢では、肋骨が下方向に押しつぶされるようになります。
その結果、肺がふくらむスペースが足りなくなり、深い呼吸が難しくなります。

特にデスクワークの方は、午後になるほど呼吸の浅さを訴える傾向があります。


■ 自律神経の乱れが呼吸を浅くする理由

呼吸は、筋肉だけでなく 自律神経の働き と深く関係しています。

● ① 交感神経が強すぎると胸筋が硬くなる

ストレス・緊張・不安・寒さなどが続くと、交感神経が優位になり、呼吸筋は硬くなります。
すると息を吸うたびに胸が広がりにくくなり、呼吸が浅く早くなる傾向があります。

「最近、小さなことで息が上がる…」
「気づけば浅い呼吸になっている…」

これは交感神経が高ぶり続けているサインとも言えます。

● ② 副交感神経が弱るとリラックス呼吸ができない

夜や休日にうまくリラックスできないと、呼吸は回復しません。
副交感神経は横隔膜の柔軟性とも関わっており、弱ると胸郭が広がりづらくなります。

結果として、「ずっと呼吸が重い感じ」「吸えている気がしない」状態になりやすいのです。


■ 東洋医学から見た“呼吸がしづらい”原因

東洋医学では、呼吸の問題を 「肺」「腎」「肝」 のバランスの乱れとしてとらえます。

● 肺の気が弱る(肺気虚)

  • 呼吸が浅い
  • 声が弱々しい
  • 冷えに弱くなる

東洋医学では、肺は「気を巡らせる=エネルギー循環の要」とされており、冷えや乾燥、ストレスで弱りやすい臓です。

● 腎が弱る(腎虚)

腎は「深い呼吸」「生命力」を司る臓。
腎の力が落ちると、呼吸が深く入らず、疲れやすくなります。

● 肝が滞る(肝気鬱結)

ストレスで肝の働きが滞ると、胸のあたりが張って苦しく感じることがあります。
“息がつまる感じ”は肝の影響が強い場合も多いです。


■ 呼吸がしづらい方に、骨盤矯正が効果的な理由

「呼吸なのに、なぜ骨盤矯正?」と思われるかもしれません。
しかし実は、骨盤と横隔膜は筋膜でつながっており、骨盤の傾きは呼吸の深さと直結しています。

● 骨盤が前傾しすぎると

・肋骨が開いて胸式呼吸ばかりになる
・横隔膜が下がりにくい
→ 呼吸が浅くなる

● 骨盤が後傾すると

・猫背になり肋骨が潰れる
・肺の膨らむスペースが減る
→ 息が吸い切れない

骨盤矯正で 姿勢の基礎が整うと、胸郭が自然と広がりやすくなるため、呼吸が深く入りやすくなります。


■ 猫背矯正が胸郭の動きを劇的に改善する

猫背・巻き肩になると胸郭の上部が圧迫され、肋骨の動きが極端に小さくなります。

猫背矯正を行うことで、

  • 肋骨の上下運動がスムーズになる
  • 肩が開き、胸の筋肉の緊張が取れる
  • 肺が広がりやすくなる

結果として「吸いやすい」「胸が軽い」と感じる方が非常に多いです。


■ 鍼灸施術が“胸のこわばり”を和らげるメカニズム

鍼灸は、筋肉の緊張と自律神経の両方に作用する施術です。

● ① 肩・胸・背中の深い筋緊張を直接ゆるめる

鍼は筋肉の奥深くまで届くため、マッサージでは届きにくい深層筋の緊張を解きやすい特徴があります。

特に効果的なポイント

  • 斜角筋
  • 大胸筋
  • 小胸筋
  • 肋間筋
  • 背部の起立筋群

これらがゆるむと、胸が一気に広がりやすくなります。

● ② 副交感神経を高め“深い呼吸”を引き出す

鍼灸には、交感神経の高ぶりを抑え、副交感神経を働きやすくする作用があります。
施術中に「自然と深呼吸が出てくる」方が多いのは、このためです。


■ 頭部施術(ヘッドケア)が呼吸を変える理由

頭部施術は「頭のリラックスだけの施術」と思われがちですが、実は呼吸と密接に関係しています。

● 頭の緊張が抜けると

  • 副交感神経が働きやすくなる
  • 横隔膜の硬さが和らぐ
  • 呼吸のペースがゆっくり落ち着く

スマホやPCで脳が疲れている現代人には欠かせないアプローチです。


■ 当院に来られる方の“よくある症状”

  • 深く息を吸おうとしても胸が固い
  • 日中ずっと呼吸が浅い
  • ストレスが続くと息苦しさが強まる
  • 朝起きた瞬間、胸が重い
  • 寒い屋外に出ると呼吸がしづらくなる
  • 猫背が気になる

これらは胸郭の緊張と自律神経の乱れで説明できます。
反対に言えば、適切にケアをすれば改善しやすい症状です。


■ 通院の目安

症状の状態によって通院頻度は変わりますが、当院では次のようにご案内しています。

  • 急性期(息苦しくて辛い時期)…週2回
  • リハビリ期(呼吸の安定を目指す時期)…週1回
  • メンテナンス期(良い状態を維持する時期)…月2〜3回

呼吸の浅さは、ストレスや姿勢の影響を受けやすいため、定期的なケアがとても大切です。


■ 予約案内

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こんにちは!【くろちゃん鍼灸整体院】院長の黒柳です!自律神経の乱れは体や頭骸骨が歪んでいて体への指令と体温調節が上手くいっていない方がほとんどです! 体のチェックから、メンテナンスまで当院で院長が検査から施術まで行います! お体の不調を教えてください!全力でサポート致します!
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