はじめに
「最近、肩甲骨が動かない」「背中がガチガチで腕が上がらない」──そんな声をよく耳にします。
特にデスクワークやスマホ操作が多い方は、肩甲骨まわりの筋肉が固まりやすく、動かそうとしてもゴリゴリと音がしたり、痛みを感じたりすることも少なくありません。
しかしこの「肩甲骨が固くなる」という状態、実は筋肉の問題だけでなく、自律神経(特に交感神経)の働きが深く関係しています。
この記事では、「交感神経の影響で肩甲骨まわりが固くなる」理由を、自律神経の観点と東洋医学の視点から詳しく解説し、くろちゃん鍼灸整体院で行っている施術法(骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術)の効果についてもお伝えします。
肩甲骨が固くなるのは「交感神経」が関係している
交感神経は、体を「活動モード」にする神経です。
仕事中や緊張している時、体は交感神経が優位になり、筋肉がギュッと収縮して血流が減少します。
この状態が長く続くと、筋肉は酸欠になり、乳酸などの疲労物質が溜まって「筋拘縮(きんこうしゅく)」が起こります。
とくに肩甲骨まわりは姿勢の悪化やストレスの影響を受けやすく、
- 背中が丸くなる(猫背姿勢)
- 肩が内巻きになる(巻き肩)
- 呼吸が浅くなる(胸郭の動き低下)
といった連鎖が起き、さらに筋肉が固まりやすくなります。
この「肩甲骨が動かない」状態は、まさに交感神経の過緊張によるもの。
リラックスモードである副交感神経が働かないため、筋肉が弛緩できず、常に“力が入りっぱなし”の状態なのです。
東洋医学でみる肩甲骨まわりの硬さ
東洋医学では、肩甲骨周囲のコリや張りは「気血の滞り(けっけつのとどこおり)」と捉えます。
特に関係するのは肝・胆・心包経の経絡です。
- 肝(かん) … 筋肉や腱を司る臓。ストレスや怒りが強いと「肝気鬱結(かんきうっけつ)」となり、筋が張りやすくなる。
- 胆(たん) … 肝と表裏の関係にあり、決断力や勇気のエネルギーを担う。胆の経絡は肩や側胸を通り、緊張が続くと肩甲骨周囲の硬直に。
- 心包(しんぽう) … 胸のあたりを守る経絡で、精神的ストレスが強いとこの経が収縮し、呼吸が浅くなり背中のこわばりに繋がる。
つまり、ストレス・疲労・姿勢の悪化などで「気」が滞ると、肩甲骨まわりの筋肉にも熱や緊張がこもり、動かしづらくなるのです。
この状態を東洋医学では「気滞血瘀(きたいけつお)」と呼び、鍼灸や矯正で気血をめぐらせることが効果的とされています。
交感神経と血流の関係
肩甲骨を支えているのは、僧帽筋・菱形筋・肩甲挙筋・広背筋など。これらの筋肉が硬くなると、血管を圧迫して血流が悪化します。
血流が悪くなると酸素が届かず、さらに筋肉がこわばるという悪循環に陥ります。
くろちゃん鍼灸整体院では、この**「交感神経の過緊張」→「血流の低下」→「筋拘縮」**という連鎖を切るために、
骨格・神経・血流・自律神経の4つの観点から体を整えていきます。
骨盤矯正による全身バランスの改善
肩甲骨の動きが悪い方の多くは、骨盤が前傾または後傾しており、体全体の姿勢バランスが崩れています。
骨盤が傾くと背骨の角度も変わり、肩甲骨の可動域にも影響を与えます。
骨盤矯正では、骨盤を正しい位置に戻し、背骨のS字カーブを取り戻すことで、肩甲骨まわりの緊張を抜きやすくします。
また、交感神経の通り道である脊柱のゆがみを整えることで、自律神経のバランスも改善され、肩甲骨の可動性が自然と上がっていきます。
猫背矯正で胸郭を開く
猫背姿勢は、肩甲骨が外に開いて前に出てしまう「外転」状態を作ります。
この姿勢では胸郭が潰れ、呼吸が浅くなり、副交感神経が働きづらくなります。
くろちゃん鍼灸整体院の猫背矯正は、
- 肩甲骨を正しい位置に戻す
- 胸を開いて呼吸を深くする
- 首〜背中の筋肉の連動を取り戻す
という流れで行い、自律神経を落ち着かせながら可動域を回復させます。
姿勢が整うと、肩甲骨の滑りがスムーズになり、動かすたびに「軽い」「呼吸が楽」という変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
鍼灸施術による筋緊張と自律神経の調整
鍼灸は、東洋医学でいう「気血の流れ」を整える施術です。
肩甲骨まわりの固さには、次のような経穴(ツボ)を使うことが多いです。
- 肩井(けんせい)… 肩のトップにある代表的なコリのツボ。血流促進・筋緊張緩和。
- 天宗(てんそう)… 肩甲骨中央のツボ。背中の気滞を解消。
- 肝兪(かんゆ)・膈兪(かくゆ)… ストレス・気滞・自律神経疲労の緩和。
これらのツボを使うことで、交感神経の興奮を鎮め、副交感神経の働きを引き出します。
さらに鍼刺激によって血流が改善し、筋肉内部の老廃物が流れやすくなり、「肩甲骨が自然に回る感覚」が戻ってきます。
また、お灸を組み合わせることで冷えや滞りを解消し、背中全体が温かくなるような心地よさを感じていただけます。
頭部施術で交感神経をリセット
交感神経は「脳」からの指令で常に体を緊張モードにしています。
そのため、いくら肩をもんでも根本がリラックスしていなければ、筋肉の硬さは戻りやすいのです。
頭部施術(ヘッドケア)では、頭皮と側頭筋、後頭下筋群を優しくほぐしていきます。
脳の血流が良くなると、副交感神経が優位になり、「肩の力が抜ける」「呼吸が深くなる」「背中がゆるむ」などの変化が現れます。
この施術を定期的に受けている方は、「仕事のストレスを感じても肩甲骨が固まらなくなった」とおっしゃるケースも多いです。
日常生活でのセルフケア
肩甲骨まわりの硬さを予防・改善するには、日常の姿勢や動作も大切です。
- 背中を丸めないように座る
椅子の背もたれに寄りかかると猫背になります。骨盤を立てて座りましょう。 - 深呼吸を意識する
呼吸が浅いと交感神経が優位になりやすいです。1日数回、ゆっくり吸って吐く習慣を。 - 肩甲骨を寄せるストレッチ
両肘を後ろに引き、胸を開く動作を1日10回ほど行うと、可動域が広がります。 - 湯船で背中を温める
温熱で副交感神経が働きやすくなり、筋肉もゆるみます。
これらを続けるだけでも、肩甲骨の動きはかなり改善されていきます。
通院の目安
くろちゃん鍼灸整体院では、肩甲骨の拘縮や自律神経の乱れに対して、段階的なケアをおすすめしています。
- 急性期(痛みや動かせない時期):週2回
- リハビリ期(動かせるようになってきた時期):週1回
- メンテナンス期(再発予防・姿勢維持):月2〜3回
自律神経は一朝一夕では整いません。一定期間の継続で、筋肉の柔軟性と神経の安定が両立していきます。
予約・お問い合わせ
くろちゃん鍼灸整体院では、LINE・ホームページから24時間予約受付中です。
施術者が一人のため、予約が取りづらくなっております。お早めにご連絡ください。
まとめ
肩甲骨の硬さは単なる筋肉疲労ではなく、交感神経の過緊張と姿勢のゆがみが深く関わっています。
東洋医学的には「気滞血瘀」、つまり“気と血の流れが滞っている”状態。
これを整えるためには、
- 骨盤矯正・猫背矯正で姿勢を正し、
- 鍼灸で気血を巡らせ、
- 頭部施術で自律神経を安定させる
ことが何より効果的です。
「肩甲骨が軽く動く」「背中がスッと伸びる」その変化を、ぜひ体感してみてください。
【*効果には個人差があります】
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