◆脾陽虚とは?東洋医学での捉え方
脾陽虚(ひようきょ)とは、東洋医学において「脾(消化吸収を司る臓器)」の陽気が不足した状態を指します。
「陽気」は体を温め、臓器を活動的に保つエネルギー源であり、これが不足すると以下のような症状が現れやすくなります。
- 慢性的な下痢
- 手足や腹部の冷え
- 食欲不振
- 軟便や水様便が続く
- 朝起きるのがつらい、だるさ
- むくみやすい
- 甘いものを好む
脾は水分代謝とも密接な関係があるため、脾陽が弱まることで体内に「湿」が停滞し、体が重だるくなったり、代謝が落ちてむくみや体重増加につながることもあります。
また、東洋医学では「脾は後天の本」「気血生化の源」と言われるように、食物から気(エネルギー)と血(栄養)を生み出す中心的な働きを担います。そのため、脾陽虚は全身のエネルギー不足や免疫力低下にも直結します。
◆脾陽虚に対する施術アプローチ
◎骨盤矯正:内臓の位置と温度の安定化
骨盤がゆがむことで内臓下垂が起き、脾や腸への血流が悪くなります。骨盤を整えることで消化器の働きを助け、腹部の冷えや下痢を軽減しやすくなります。
◎猫背矯正:交感神経の過緊張を抑え、腹部血流改善
猫背姿勢では横隔膜の動きが制限され、腹部圧が不安定になります。姿勢改善により、内臓のポンプ作用が高まり、冷えの原因となる血流不全を改善します。
◎鍼灸施術:脾経・腎経を温める補陽の鍼
・脾兪、胃兪、中脘、足三里などの要穴を使い、脾の陽気を高めます。
・関元や命門を温灸で補うことで、体の中心から温め、慢性的な冷えと下痢を緩和していきます。
・腎陽虚を兼ねるタイプには、腎経への施術も加えます。
◎頭部施術:自律神経を整え、内臓機能の安定を図る
脾陽虚では、副交感神経が優位になりすぎて腸が過剰に働くことがあります。頭部から自律神経を調整し、過剰な腸蠕動を鎮め、下痢の改善を促します。
◆通院の目安と施術プラン
施術期 | 頻度 | 目的 |
---|---|---|
急性期 | 週2回 | 陽気の補充、冷え・下痢の緩和、代謝の回復 |
リハビリ期 | 週1回 | 再発防止・自律神経の安定化 |
メンテナンス期 | 月2〜3回 | 季節変化や疲労に備えた体質維持 |
◆まとめ:脾陽虚による冷えや下痢は、体質改善がカギ
脾陽虚は放っておくと、体のエネルギー不足が慢性化し、免疫低下や他の臓腑の機能低下にもつながります。冷え・下痢を繰り返す方は、「体の中から温める」施術と、「生活の土台を整える」骨格矯正で、根本改善を目指しましょう。
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