頭痛と鼻詰まり ― 酸素不足が脳血管を刺激

【はじめに】

鼻が詰まると頭が重い、ボーッとして集中できない、そんな経験はありませんか？
実は「鼻詰まり」と「頭痛」は深く関係しています。鼻の通りが悪くなることで酸素の取り込みが減り、脳の血管が反応して痛みを引き起こすことがあるのです。
特にこの季節、花粉や乾燥、寒暖差、エアコンなどで鼻の粘膜が敏感になり、鼻づまりが続く方が増えています。
今回は、**「頭痛と鼻詰まり ― 酸素不足が脳血管を刺激」**というテーマで、くろちゃん鍼灸整体院がその原因と改善法を、自律神経・東洋医学の両面から分かりやすく解説します。

鼻詰まりが頭痛を引き起こすメカニズム
自律神経との関係 ― 呼吸と血流のバランス崩壊
東洋医学でみる「頭痛と鼻詰まり」
骨盤矯正による効果 ― 呼吸と血流を根本から改善
猫背矯正 ― 首・肩・鼻まわりの血流を改善
鍼灸施術 ― 鼻と頭をつなぐツボ刺激
頭部施術 ― 脳血流を正常化しリラックスへ導く
通院の目安と施術ペース
日常でできるセルフケアアドバイス
まとめ ― 酸素と血流を整えてスッキリとした毎日へ

鼻詰まりが頭痛を引き起こすメカニズム

鼻が詰まると、呼吸が浅くなり、脳に届けられる酸素量が減ります。
すると、脳は酸素不足を補おうとして血管を拡張させます。この血管拡張が、周囲の神経を刺激して“ズキズキ”とした頭痛を引き起こすのです。
特に前頭部（おでこのあたり）や目の奥、こめかみなどに痛みを感じやすいのが特徴です。

さらに、鼻づまりによって口呼吸が増えると、喉の乾燥や自律神経の乱れも加わり、頭痛が慢性化しやすくなります。

自律神経との関係 ― 呼吸と血流のバランス崩壊

鼻詰まりの頭痛の背景には、自律神経のバランスの乱れも大きく関わっています。
交感神経が優位になると、鼻の血管が収縮して鼻づまりが強くなり、さらに血流が悪化して頭痛を誘発。
一方、副交感神経が優位になりすぎると血管が拡張し、鼻水や頭重感が出やすくなります。

つまり、「鼻詰まり」も「頭痛」も自律神経のアンバランスが共通の原因なのです。

東洋医学でみる「頭痛と鼻詰まり」

東洋医学では、鼻の通りは「肺」と「脾」の働きに密接に関係しています。

肺の機能低下：乾燥や冷え、風邪、花粉などで「肺気」が滞ると、鼻の通りが悪くなります。
脾の弱り：疲労や湿気の多い環境で「脾気」が低下すると、体内に余分な水分（湿）が滞り、鼻づまりや頭重感につながります。
肝の気滞：ストレスやイライラで「肝気」が上にのぼると、頭痛やこめかみの痛みを誘発。
腎虚：慢性的な鼻炎や頭痛は、生命エネルギーの土台である「腎」が弱っていることもあります。

くろちゃん鍼灸整体院では、これらのバランスを整えるために、全身の気血水の流れを調整する施術を行っています。

骨盤矯正による効果 ― 呼吸と血流を根本から改善

骨盤の歪みは、背骨を通る自律神経の働きを妨げ、呼吸を浅くする原因になります。
骨盤矯正によって体軸を整えることで、横隔膜の動きがスムーズになり、呼吸が深くなります。
その結果、酸素がしっかり取り込まれ、脳の酸素不足による頭痛を改善する効果が期待できます。

特に鼻詰まりを繰り返す方は、無意識に首や肩に力が入り、姿勢が前傾しやすい傾向があります。
骨盤矯正を通じて全身のバランスを整えることで、呼吸も血流も改善し、頭痛が起こりにくい体質へ導きます。

猫背矯正 ― 首・肩・鼻まわりの血流を改善

猫背になると、首や肩の筋肉が常に緊張し、頚部交感神経を圧迫します。
この神経は鼻や頭の血管を調整しているため、圧迫されることで鼻づまりや頭痛が悪化。
猫背矯正では、肩甲骨や胸郭を開く施術で姿勢を正し、自律神経の通り道を広げることで鼻や頭の血流を改善していきます。

鍼灸施術 ― 鼻と頭をつなぐツボ刺激

鍼灸では、「迎香（げいこう）」「印堂（いんどう）」「合谷（ごうこく）」など、
鼻の通りや頭痛に直接関わるツボを刺激します。
これにより、鼻粘膜の炎症を鎮め、頭部の血流を整え、自律神経のバランスを回復します。

特に慢性的な鼻炎や副鼻腔炎による頭痛には、鍼灸が非常に有効です。
刺激が穏やかなため、薬に頼らず自然に改善したい方にもおすすめです。

頭部施術 ― 脳血流を正常化しリラックスへ導く

頭皮の緊張をやわらげる頭部施術は、鼻詰まりによる頭痛に効果的です。
頭皮には多くの自律神経が集まっており、優しい刺激を与えることで脳の過緊張を和らげます。
また、頭部を温めながら行うことで血流が促進され、酸素供給が回復。
頭がスッキリして呼吸がしやすくなると多くの患者さんが実感されています。