はじめに
三月に入ったころから、なぜか甘いものが頭から離れない。仕事の合間にチョコレートへ手が伸び、夕食のあとにもう一度お菓子の袋を開けてしまう。食べているあいだは落ち着くのに、しばらくするとまた欲しくなる。そんなご自身の変化に、少し戸惑っていらっしゃるかもしれません。
これは意志の強さの問題ではありません。この時期に甘さへの欲求が強くなるのには、体の側にはっきりとした事情があります。ひとつは血液の中の糖分の動き方、もうひとつは東洋医学で「脾(ひ)」と呼ばれる、食べたものを消化して力に変えるはたらきの疲れです。この二つが重なると、頭で我慢しようとしても、体のほうが甘さを要求してきます。
はじめまして。神奈川県小田原市成田で、くろちゃん鍼灸整体院の院長をしております黒柳俊英(くろやなぎ としひで)と申します。国家資格のはり師・きゅう師として鍼灸師歴は十七年、これまでに延べ四万人以上の方のお体に触れてまいりました。三月になると「食欲の手綱が握れない」というご相談が増えることを、毎年のように実感しています。
この記事では、三月に甘いものが欲しくなる背景を、血糖(けっとう=血液の中の糖分)の面と、脾の弱りの面の両方から整理します。そのうえで、当院で行っている整え方、ご自宅で今日から試せる工夫、そして医療機関へ相談したほうがよい目安までをお伝えします。甘いものを敵にするのではなく、そこまで欲しくならない体へ近づけていく。その道すじを、一緒に見つけていきましょう。
こんなお悩み、ありませんか。
- 三月に入ってから、明らかに甘いものを口にする回数が増えた
- 食事を済ませた直後なのに、締めのお菓子がないと満足できない
- 午後三時ごろになると、強い眠気と一緒に甘さが欲しくなる
- 一口だけのつもりが、袋を空けるまで止まらないことがある
- 甘いものを食べた直後は元気なのに、一時間ほどでどっと疲れる
- 朝は食欲がなく、夜になるほど甘いものへ手が伸びる
- 体はずっと重だるいのに、頭だけが食べ物のことを考えている
- やめようと決めた翌日に、反動でかえって食べすぎてしまう
なぜ三月に甘い物への依存が起こるのか
冬にためこんだ体が、春の切り替えに追いつかない
冬のあいだ、体は寒さから身を守るために熱をためこむ方向ではたらいています。三月に入って気温が上がりはじめると、体はその設定を「ためる」から「めぐらせる」へ切り替えようとします。ところが、この切り替えには思いのほか力が要ります。切り替えの最中はエネルギーの使い道が変わり、手っ取り早く力になるもの、つまり甘いものを求めやすくなります。三月の甘い物依存は、体がまじめに衣替えをしている途中の反応でもあるのです。
血糖の急な上り下りが、次の一口を呼んでいる
空腹のときに甘いものだけを口にすると、血液の中の糖分が一気に上がります。体はそれを片づけようと強くはたらき、今度は必要以上に下がってしまいます。下がったところで感じるのが、だるさ、眠気、そして「また甘いものが欲しい」という強い欲求です。つまり甘いものを食べたから次が欲しくなる、という輪が回りはじめます。回数そのものより、上り下りの落差が問題だとお考えください。落差をゆるやかにするだけで、欲求はずいぶん静かになります。
東洋医学でいう「脾」は、甘さと深くつながっている
東洋医学では、食べたものを受け取って体の力に変えるはたらきのまとまりを「脾(ひ)」と呼びます。内臓そのものというより、消化して運ぶ役割の総称だとお考えください。そしてこの脾は、五つの味のうち「甘味(かんみ)」と組になっています。脾が元気なときは、ほんの少しの自然な甘さで満ち足ります。ところが脾が疲れると、体は足りない分を埋めようとして、より強い甘さを求めるようになります。甘いものが止まらないのは、脾からの小さなSOSだと受け取ってあげてください。
春の変化に伴う気疲れが、手軽な満足を求めさせる
三月は年度末です。仕事の締めくくり、人の入れ替わり、お子さんの進級や進学。予定が動く場面が重なり、気持ちは知らないうちに張りつめています。この張りつめが続くと、体は短い時間で気分を持ち上げてくれるものを探します。甘いものは、その最短の手段です。東洋医学では、思いわずらいが長引くと脾が弱ると考えます。考えごとの多い三月に脾が参りやすいのは、昔から知られてきた道すじなのです。
背中の丸まりと浅い呼吸が、消化のはたらきを鈍らせる
ここは体のつくりの面から見ておきましょう。背中が丸まって肩が前に入ると、みぞおちのあたりが物理的に狭くなります。胃や腸の入っている空間がつぶれ、横隔膜(おうかくまく=肺の下にある呼吸の筋肉)が十分に動けません。呼吸が浅くなると、体を休ませる側の切り替えが起こりにくく、内臓の動きも鈍ります。消化が滞れば、食べても力になりにくい。力になりにくいから、また甘いものを足したくなる。姿勢の問題が、食欲の問題として表に出てくるのです。
くろちゃん鍼灸整体院の4施術アプローチ
当院では、甘いものへの欲求を我慢の力でねじ伏せようとはしません。欲しくなる背景そのものを、体の側から整えていきます。四つの柱を、その方のお体に合わせて組み立てます。
骨盤矯正では、体の土台の傾きを見直します。骨盤が後ろへ倒れたまま座る時間が長いと、お腹の前側が縮こまり、みぞおちから下腹にかけて詰まった感じが残ります。土台の角度が整うと、内臓の入る空間に余裕が生まれ、食後の重さや張りが軽くなっていきます。
猫背矯正では、丸まった背中と前に入った肩を、胸が開く位置へ戻していきます。胸が開けば呼吸が深くなり、横隔膜がしっかり上下します。この上下の動きは、お腹の中をやさしく揺らす役目も果たします。姿勢が変わってから食後の眠気が軽くなった、というお声はとても多いところです。
鍼灸施術では、脾のはたらきに関わる手足やお腹の要所へ、細い鍼とお灸で働きかけます。当院で使う鍼は髪の毛ほどの細さで、痛みはほとんど感じません。温かいお灸を組み合わせると、冷えて動きの鈍った消化のはたらきが起き上がってきます。鍼がどうしても苦手という方には、骨盤矯正・猫背矯正・頭部施術のみでの対応も承っていますので、ご遠慮なくお申し出ください。
頭部施術では、頭と首まわりの緊張をゆるめます。考えごとの多い時期は、頭の側面や後ろがかたく張ってきます。ここがゆるむと、張りつめた気持ちが下りてきて、食べることで気分を上げようとする流れがやわらぎます。夜の甘いもの探しが減ってきた、というご報告をよくいただく施術です。
自宅でできる対処法は?
甘いものの前に、たんぱく質と十五分の間を置く
甘いものを禁止する必要はありません。順番と間隔を変えるだけで、血液の中の糖分の落差はぐっとゆるやかになります。おすすめは、お菓子に手を伸ばす前に、ゆで卵、チーズ、無糖のヨーグルト、素焼きのナッツなど、糖分の少ないものを先に少し口にすること。そのうえで十五分だけ間を置きます。この十五分で欲求が半分ほどに落ち着く方が、実際とても多いのです。それでも食べたいときは、遠慮なく召し上がってください。落差をならすことが目的で、我慢そのものが目的ではありません。
かかとの上げ下ろしで、糖の行き先をつくる
体に入った糖分は、筋肉が動くことで使われていきます。とくにふくらはぎは、下半身の血のめぐりを押し上げるポンプの役目を持っています。立ったままで構いませんので、かかとをゆっくり上げて、三秒かけて下ろす。これを二十回、食後三十分以内に行ってみてください。机の下で座ったまま行っても構いません。数分動かすだけで、甘いものを食べたあとの重だるさが変わってきます。
ながら食べをやめて、一口を長く味わう
画面を見ながら食べると、満ち足りた合図が届く前に量が進みます。お菓子は袋のままではなく小皿に出す。一口ごとに手を止め、噛む回数を意識して二十回ほどに増やす。それだけで、同じ量でも満足の度合いが変わります。東洋医学でも、脾はよく噛むことで助けられると考えます。唾液としっかり混ぜて送り込むことは、消化の第一歩を支えるもっとも手軽な方法なのです。
おすすめのツボ(東洋医学)
太白(たいはく)は、足の親指の付け根の内側にある、大きな骨のふくらみのすぐ後ろのくぼみです。足の内側のふちを指でたどっていくと、へこむところが見つかります。親指の腹をあて、息を吐きながら五秒押して、息を吸いながら力をゆるめる。左右それぞれ十回ほど行ってください。ここは脾の流れの要所とされ、消化して運ぶはたらきの元気を支えるツボです。食後の眠気が強い方、甘いものを食べても満たされない方に、まず試していただきたい場所です。
内庭(ないてい)は、足の甲側で、人差し指と中指のあいだをたどっていき、指が分かれる付け根の少し手前にあるくぼみです。押すと軽くひびく感じがあります。人差し指の腹で、心地よい強さで五秒ずつ、左右十回。東洋医学では、胃に余分な熱がこもって食欲が空回りしている状態をしずめるツボとされています。食べても食べても止まらないとき、口の中が渇いて濃い味や甘いものばかり欲しくなるときに向いています。
ただ、セルフケアだけでは届かない領域があります。長年かけて固まった骨盤の傾きや背中の丸まり、そしてご自分では気づけない緊張の癖は、外から手を当てて初めて動きはじめる部分です。ご自宅でできることを続けながら、届かないところは私たちが受け持つ。この二本立てが、いちばんの近道になります。
受診の目安
体を整えるお手伝いをする立場として、正直にお伝えしておきたいことがあります。次のような様子があるときは、当院ではなく、まず医療機関へまずはご連絡、メッセージを送ってください。
- 強いのどの渇きと尿の量の増加が続き、食べているのに体重が落ちていく
- 短い期間で体重が大きく減った、あるいは急に増えた
- 甘いものを大量に食べたあと、吐いてしまう行為を繰り返している
- 手のふるえ、冷や汗、意識が遠のく感じをともなう強い空腹感がある
- みぞおちの強い痛み、黒い便、血の混じった便がある
- 気分の落ち込みが二週間以上続いている、または何をしても楽しめない
とくに最後の項目は大切です。気分の落ち込みが二週間以上続く場合は、必ず専門の医療機関へまずはご連絡、メッセージを送ってください。甘いものへの依存は、心の疲れが表に出た姿であることもあります。私たちは診断をする立場にはありませんので、原因を決めつけることはいたしません。医療機関で必要な確認を受けたうえで、体を整える部分を当院が受け持つ。この順番がいちばん安心です。
通院の目安
食習慣の背景にある体のかたよりは、一度の施術で入れ替わるものではありません。当院では三つの段階でお付き合いしています。
はじめは集中改善期です。週に一回から隔週のペースで、二〜三ヶ月ほど。この期間に、骨盤と背中の位置、そして消化のはたらきの土台をつくります。次が安定期で、月に二回ほど。整った状態を体が覚えていく時期です。最後がメンテナンス期で、月に一回。季節の変わり目に崩れやすい方も、この頻度で先回りできるようになります。
当院の実績では、三ヶ月以上続けてくださった方が41.7%、六ヶ月以上が31.7%、平均の継続期間は4.0ヶ月でした。初回は問診とお体の確認にしっかり時間をいただき、60〜90分ほどをみております。ご予定を組みやすいよう、初回のうちにおおよその見通しをお伝えします。
ご予約方法
甘いものに振り回される春を、今年で一区切りにしませんか。LINEなら24時間いつでも受け付けておりますので、夜中に「また食べてしまった」と感じたその瞬間でも構いません。まずはひと言、今のお体の様子をお聞かせください。ここから一緒に整えていきましょう。
当院は施術者が院長一人のため、お一人ずつ丁寧にお時間を確保しております。そのためご予約が取りにくい時間帯もございますが、当日のご予約も承れますので、お気軽にお早めにご連絡くださいませ。
当日のご予約は18時までを目安にお願いしておりますが、初めての方はお時間の調整をさせていただきますので、まずはお気軽にメッセージをお送りください。
実体験を持つ通われている方の声(30代-50代)
- 「3ヶ月通って、夕方の倦怠感が消えました」(40代女性・通院4ヶ月)
- 「初回で姿勢の歪みを実感、6回で朝の硬さがなくなった」(30代男性・通院2ヶ月)
- 「自律神経の波を自分で読めるようになった」(50代女性・通院5ヶ月)
3ヶ月以上継続率41.7%・平均通院4.0ヶ月の実績の一部。
専門用語ミニ解説
- 神門(しんもん)(手首横ジワ・小指側)
- 自律神経の調整に使う重要なツボ。3秒×5回押し。
- 内関(ないかん)(手首横ジワから指3本分肘側)
- 動悸・吐き気・不眠に。深呼吸と組合せ。
- 後頭下筋群(首の付け根の小筋群)
- 頭痛・首こり・自律神経の鍵となる筋肉。
- 梨状筋(りじょうきん)(お尻深部の筋肉)
- 坐骨神経痛の主犯。骨盤矯正と鍼で同時アプローチ。
院情報・ご来院について
- 📍 神奈川県小田原市成田394-1(〒250-0862)
- 🕐 9時〜19時(最終受付18時)/水・日休/祝日通常診察
- 👤 国家資格鍼灸師による完全予約制
- 📋 メニュー・料金はメニュー一覧をご覧ください
くろちゃん鍼灸整体院(神奈川県小田原市成田394-1)
院長 黒柳俊英 / 鍼灸師歴17年(2009年4月取得)/ 累計4万人以上の施術実績 / 記事3500本以上
4施術同時アプローチ:骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術を組み合わせ、姿勢と自律神経を同時に整えます。
📊 3ヶ月以上継続して通われている方が41.7%、6ヶ月以上のメンテナンス層が31.7%、平均継続期間は4.0ヶ月です。
営業時間:9:00-19:00(最終受付18:00/施術19:00まで)/定休:水曜・日曜(祝日は水・日以外なら通常診察)
通い方の目安:症状が強い時期は週1〜隔週、安定期は月2回、メンテナンス期は月1回です(押し売りなし)。
📅 最終更新日: 2026年07月31日
【効果には個人差があります】




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