はじめに
頭は動くのに、身体がついてこない。パソコンの前で考え続けた日ほど、なぜか胃が重く、食欲がわかない。夜になっても頭の中で会話や段取りが回り続けて、寝つけない。春になってから、そんな日が増えていませんか。デスクに座っているだけで、身体は何も運動していないはずなのに、疲れ方だけは走った後のよう。この不一致に、戸惑っている方は多いと思います。
神奈川県小田原市成田で「くろちゃん鍼灸整体院」を営んでおります、院長の黒柳俊英(くろやなぎ としひで)と申します。国家資格のはり師・きゅう師として鍼灸師歴17年、累計4万人以上の方のお身体に向き合ってきました。その中で、春の不調を訴える方の多くが「よく考える方」であることに気づきました。
東洋医学には、「思(し)は脾(ひ)を傷(やぶ)る」という古い言葉があります。思とは考えごとのこと。脾とは、食べたものを身体を動かす力へ変える働きのことです。つまり考えすぎることが、消化の力を削ると、昔の人ははっきり書き残していました。頭と胃腸が同じ一本の線でつながっている、という見方です。現代の私たちは、頭の疲れと身体の疲れを別のものとして扱いがちですが、東洋医学はもともと分けていませんでした。
この記事では、なぜ考えることが胃腸の力を消耗させるのかを、東洋医学と現代の身体の仕組みの両面から、専門用語を避けてお伝えします。あわせて、頭を使う仕事を続けながらできるセルフケアと、医療機関へ向かっていただきたい線引きも書きました。頑張り方を変えるところから、一緒に整えていきましょう。
こんなお悩み、ありませんか。
- 考えごとが多い日に限って、決まって胃が重くなる
- 打ち合わせや会議が続いた日は、夕食がほとんど入らない
- 頭の中で同じことを何度も反芻してしまい、切り替えられない
- 食事中も別のことを考えていて、何を食べたか思い出せない
- 決めることが多い日ほど、夕方に強い脱力感が来る
- 甘い物で頭を動かそうとして、かえって身体がだるくなる
- 後頭部から首にかけて張り、目の奥が重く感じる
- やる気がないわけではないのに、手も身体も動き出さない
なぜ春の思考疲労が起こるのか
「考えるだけで疲れるのは根性がないから」ではありません。身体の側に、はっきりした理由が五つあります。
1. 考えすぎは、東洋医学では消化の力を削るもの
東洋医学は、感情や心の動きを内臓と結びつけて考えてきました。その中で、思い悩む・考えこむという働きは、脾に属するとされています。脾は、食べたものを分解して必要なものを取り出し、全身へ配る役割です。同じ引き出しから力を使うので、考えることに配分を使いすぎると、消化に回る分が減るという理屈になります。だから、考えごとの多い日は食欲が落ち、お腹が張り、食べても力にならない。これは意志の問題ではなく、配分の問題です。まずここを理解しておくと、自分を責めずに済みます。
2. 春は「決めること」が一気に増える季節
四月に向けて、体制が変わる、担当が変わる、家族の生活時間が変わる。春は判断を求められる回数が桁違いに増えます。人が一日に下せる判断の量には限りがあり、それを使い切ると、優先順位の低いことから雑になっていきます。食事の内容、噛む回数、寝る時間。真っ先に雑になるのは、たいてい身体に関わることです。判断の量が増えるほど、身体の管理が後回しになる。春の不調は、この静かな入れ替わりから始まります。
3. 頭を使い続けると、お腹が後回しにされる
身体は、いま必要な場所へ優先的に血液を送ります。集中して考えているとき、優先されるのは頭と目、そして緊張を支える首から肩の筋肉です。逆に、消化に必要な内臓への血流は絞られます。本来、食後は内臓へ多く血液が回るはずですが、食べながら考え続けると、その切り替えが起こりません。結果、食べたものが胃の中で長くとどまり、重さや眠気として残ります。頭を使う量と、消化の力は、シーソーの関係にあると考えてください。
4. 消化のスイッチが、そもそも入っていない
身体には、活動するための状態と、休んで消化するための状態があります。この切り替えは、自分の意思と関係なく働く神経が担っています。考えごとが途切れないと、身体はずっと活動側に置かれたままになり、消化するための状態に入る時間がありません。食後すぐパソコンに戻る、食べながら資料を読む。こうした習慣は、スイッチを入れないまま食べ物だけ入れる行為です。量の問題ではなくタイミングと状態の問題だ、というのが大事な視点になります。
5. 首と後頭部の張りが、考えるクセを固定する
考えている時間が長い方は、必ずと言っていいほど顎が前に出て、後頭部の付け根が縮んでいます。この形が固まると、頭の重さを首の後ろだけで支え続けることになり、張りが抜けません。厄介なのは、この身体の形そのものが「考え続ける姿勢」だということです。身体が緊張の形をとっていると、頭も緊張から降りられません。思考のクセは、姿勢のクセとしても保存される。だからこそ、頭で頭を止めようとするより、身体の形を変えるほうが早いのです。
くろちゃん鍼灸整体院の4施術アプローチ
当院では、頭の疲れとお腹の重さを別々に扱いません。四つの施術を組み合わせ、考え続けている身体を、休める形へ戻していきます。
骨盤矯正
長時間座って考えていると、骨盤が後ろへ倒れ、身体が前に折りたたまれます。この形はお腹を圧迫するだけでなく、身体全体に「前のめりに集中している」という信号を送り続けます。骨盤矯正では、座る土台の傾きと左右差を整え、身体が自然に起き上がる位置を探します。土台が変わると、胸とお腹が広がり、緊張から降りやすい形になります。強い力でひねる施術ではありませんので、ご安心ください。
猫背矯正
画面を見て考え続けると、背中が丸まり、顎が前へ出ます。この姿勢では呼吸が浅くなり、浅い呼吸はさらに緊張を呼びます。猫背矯正では、縮んだ胸の前側をゆるめ、使われていない背中側を目覚めさせて、深く息が入る形へ戻します。呼吸が深く入ると、身体は自然に休む側へ傾きます。考えごとを止めるのではなく、止まりやすい身体をつくるという考え方です。
鍼灸施術
思考疲労には、頭の熱を降ろし、お腹の働きを起こす組み立てで鍼灸施術を行います。手足の要所と、お腹まわりを合わせて使うことが多いです。当院の鍼は髪の毛ほどの細さで、痛みはほとんど感じません。刺した瞬間に肩の力がすっと抜ける方も多くいらっしゃいます。お灸は冷えて動きの鈍ったお腹に温かさを届けます。鍼が苦手な方には、骨盤矯正・猫背矯正・頭部施術のみの組み立てでも対応できますので、遠慮なくお申し出ください。
頭部施術
頭部施術は、この記事のテーマに最も直結する施術です。考え続けた頭は、こめかみ、額、後頭部の付け根が板のように張っています。ここをゆるめると、多くの方が施術中に眠ってしまわれます。「何も考えていない時間が久しぶりでした」という言葉を、本当によくいただきます。頭がゆるむと、その日の夜の眠りが変わり、翌日の胃腸の動きも変わってきます。
自宅でできる対処法は?
考える仕事をやめることはできません。ですから、考える量ではなく、区切り方を変えていきます。
1. 考えごとを紙に降ろす、寝る前の三分
頭の中で同じことが回り続けるのは、脳が「まだ終わっていない」と判断しているからです。寝る前に、気になっていることを紙に箇条書きで書き出してください。解決策は書かなくてかまいません。次に考える日付だけ、横に添えるのがコツです。「4月2日に考える」と決めた瞬間、頭はいったん手放せます。スマートフォンではなく紙をおすすめするのは、画面の光と通知が、また考える回路を呼び戻してしまうからです。
2. 二十分ごとに、遠くを二十秒見る
考えている時間は、目が近い距離に固定され続けている時間でもあります。目のまわりの緊張は、そのまま後頭部の張りへつながります。二十分ごとに顔を上げ、六メートル以上先を二十秒だけ見てください。窓の外の木でも、廊下の先でもかまいません。あわせて、後頭部の付け根に手のひらを当てて、そこへ息を吸い込むように三回呼吸します。押さなくて大丈夫です。手のぬくもりと呼吸だけで、張りは変わります。
3. 最初の三口だけ、味に集中する
食事中に考えごとをしていると、消化のスイッチが入りません。ですが、毎食すべてを味わうのは現実的ではないので、最初の三口だけと決めてください。スマートフォンを裏返し、画面を閉じ、口の中の味と温度だけに注意を向けます。三口が終わったら、あとは普段どおりで結構です。この三口が、身体に「今は食べる時間だ」と伝える合図になります。小さなことですが、続けると夕方の脱力感がずいぶん変わります。
おすすめのツボ(東洋医学)
考えすぎで消耗した身体に向く、二つのツボをご紹介します。強さより、当てている時間を大切にしてください。
太白(たいはく):足の親指の付け根、内側にある大きな骨の出っぱりの、かかと寄りのくぼみです。足の内側を指でなぞっていくと、ぽこりとした骨の後ろに自然に指が沈む場所があります。ここは脾の働きが最も集まるとされるツボで、考えすぎて食欲が落ちたときに昔から使われてきました。親指の腹を当て、息を吐きながら五秒沈め、五秒で戻す。左右それぞれ十回ほど。頭が疲れているのにお腹も重い、という日にちょうど合います。靴下を脱いで、床に座って行うのがおすすめです。
神門(しんもん):手首の内側、小指側の端にあるくぼみです。手首のしわの上を小指側へなぞり、骨の手前で指が止まる場所を探してください。考えごとが止まらない、眠りに入れないというときに用いられてきたツボです。ここは強く押さず、反対の親指をそっと当てて、そのまま静かに三十秒。会議の合間や、寝る前の布団の中でも行えます。目立たない場所なので、人前でも使えるのが利点です。
そのうえで、正直にお伝えします。セルフケアだけでは届かない領域があります。ご自身の手で変えられるのは習慣と表面までで、何年もかけて固まった首の付け根の張りや、骨盤ごと前に倒れた座り方の癖は、外から手を入れないと動きません。考えないようにしようと努力するほど、それ自体が考えごとになってしまうという難しさもあります。身体の側から緊張を降ろす作業は、どうぞ私たちに任せてください。
受診の目安
当院は鍼灸と整体の自費施術のみを行う施設で、診断は行いません。次に当てはまる場合は、当院より先に医療機関を受診してください。
- 気分の落ち込みが2週間以上続いている場合は、必ず心療内科や精神科など専門の医療機関へまずはご連絡、メッセージを送ってください。。眠れない日が続く、何をしても楽しめないという場合も同様です
- これまでできていた作業の段取りが急に組めなくなった、人の名前が急に出てこなくなった
- 今まで経験したことのない激しい頭痛が突然起こった
- ろれつが回らない、片側の手足に力が入らない、顔の片側がゆがむ(すぐに救急要請を)
- 体重が短期間で大きく減った、便に血が混じる、飲み込みにくさが続く
- 強い腹痛や、繰り返す嘔吐がある
頭を使いすぎたと感じていても、背景に別の状態が隠れていることはあります。まずは医療機関で確かめていただき、そこで大きな問題がないと分かってからのほうが、私たちも安心してお身体を整えられます。
通院の目安
考え方の癖と姿勢の癖は、長い時間をかけて身についたものです。ですので、戻すほうにもある程度の期間をいただきます。
はじめは集中改善期。週1回から隔週のペースで、2〜3ヶ月ほど続けます。この時期は、施術のあと数日は軽く、また戻る、を繰り返します。その戻り幅が少しずつ小さくなっていくのが目印です。次が安定期で月2回。ご自身のセルフケアで保てる範囲が広がってくる時期です。最後にメンテナンス期として月1回。繁忙期や年度替わりに崩れないための備えとして続けていただきます。
当院の実績では、3ヶ月以上続けられた方が41.7%、6ヶ月以上が31.7%、平均の継続期間は4.0ヶ月です。初回は問診とお体の確認に60〜90分ほどいただきます。どんな場面で頭が張るのか、どのタイミングで胃が重くなるのかを伺うところから、一緒に組み立てていきましょう。
自宅でできる対処法は?
読むだけではなく、実際の動きを見ながら一緒に体を動かしてみましょう。当院の公式チャンネルから、この記事のテーマに合ったセルフケア動画をご紹介します。
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ご予約方法
考えすぎてしまう方ほど、「これくらいで行っていいのだろうか」と、通うかどうかまで考え込んでしまいます。その判断は、こちらに預けていただいて構いません。ご予約もご相談も、LINEから24時間受け付けています。うまく説明できなくても大丈夫です。頭の疲れも、お腹の重さも、まとめて一緒に整えていきましょう。
当院は施術者が院長一人のため、お一人ずつ丁寧にお時間を確保しております。そのためご予約が取りにくい時間帯もございますが、当日のご予約も承れますので、お気軽にお早めにご連絡くださいませ。
当日のご予約は18時までを目安にお願いしておりますが、初めての方はお時間の調整をさせていただきますので、まずはお気軽にメッセージをお送りください。
実体験を持つ通われている方の声(30代-50代)
- 「3ヶ月通って、夕方の倦怠感が消えました」(40代女性・通院4ヶ月)
- 「初回で姿勢の歪みを実感、6回で朝の硬さがなくなった」(30代男性・通院2ヶ月)
- 「自律神経の波を自分で読めるようになった」(50代女性・通院5ヶ月)
3ヶ月以上継続率41.7%・平均通院4.0ヶ月の実績の一部。
専門用語ミニ解説
- 神門(しんもん)(手首横ジワ・小指側)
- 自律神経の調整に使う重要なツボ。3秒×5回押し。
- 内関(ないかん)(手首横ジワから指3本分肘側)
- 動悸・吐き気・不眠に。深呼吸と組合せ。
- 後頭下筋群(首の付け根の小筋群)
- 頭痛・首こり・自律神経の鍵となる筋肉。
- 梨状筋(りじょうきん)(お尻深部の筋肉)
- 坐骨神経痛の主犯。骨盤矯正と鍼で同時アプローチ。
院情報・ご来院について
- 📍 神奈川県小田原市成田394-1(〒250-0862)
- 🕐 9時〜19時(最終受付18時)/水・日休/祝日通常診察
- 👤 国家資格鍼灸師による完全予約制
- 📋 メニュー・料金はメニュー一覧をご覧ください
くろちゃん鍼灸整体院(神奈川県小田原市成田394-1)
院長 黒柳俊英 / 鍼灸師歴17年(2009年4月取得)/ 累計4万人以上の施術実績 / 記事3500本以上
4施術同時アプローチ:骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術を組み合わせ、姿勢と自律神経を同時に整えます。
📊 3ヶ月以上継続して通われている方が41.7%、6ヶ月以上のメンテナンス層が31.7%、平均継続期間は4.0ヶ月です。
営業時間:9:00-19:00(最終受付18:00/施術19:00まで)/定休:水曜・日曜(祝日は水・日以外なら通常診察)
通い方の目安:症状が強い時期は週1〜隔週、安定期は月2回、メンテナンス期は月1回です(押し売りなし)。
📅 最終更新日: 2026年07月31日
【効果には個人差があります】




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