はじめに
春になると、朝からどうにも体が重い。しっかり寝たはずなのに、だるさが昼まで抜けない。そのうえ、ちょっとしたことでイライラして、家族や職場の人につい強い言い方をしてしまう。あとで自己嫌悪になって、また疲れる。小田原の当院でも、この季節に本当によく伺うお話です。
健康診断の肝機能の数値は問題なし。お酒もそれほど飲んでいない。それなのに、体の奥が重くくすぶったまま。「肝臓が疲れているのかもしれない」と検索して、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
申し遅れました。くろちゃん鍼灸整体院の院長、黒柳俊英(くろやなぎ としひで)と申します。国家資格のはり師・きゅう師として鍼灸師歴は17年、これまでに4万人以上の方のお体に向き合ってきました。その経験からまずお伝えしたいことがあります。東洋医学でいう「肝(かん)」と、健康診断で調べる臓器としての肝臓は、名前は同じでも指しているものがまったく違います。ここを取り違えたまま対策をしても、なかなか手応えが出ません。
この記事では、東洋医学の「肝」が体の中で担っている役割、なぜ春にその働きが乱れやすいのか、ご自宅でできる具体的な取り組み、そして当院でお手伝いできることを、むずかしい言葉をできるだけ使わずにお話しします。読み終わるころには、ご自分の状態に見当がつくはずです。一緒に整えていきましょう。
こんなお悩み、ありませんか。
- 寝ているのに朝からだるく、午前中いっぱい体が起きてこない
- 些細なことでカッとなり、あとから自己嫌悪でぐったりする
- 脇腹やみぞおちのあたりが張って、深く息を吸いにくい
- 目が疲れやすく、夕方になると目の奥が重くうずく
- 食欲にムラがあり、食べたいのに胃が受けつけない日がある
- 健康診断の肝機能の数値は正常なのに、だるさだけが続いている
- 寝つきは悪くないのに、明け方に目が覚めて眠りが浅い
- 首の外側やこめかみが、突っ張るように凝る
なぜ春に「肝」の疲れが起こるのか
1. 東洋医学の「肝」は、肝臓という臓器とは別のものです
まず、ここをはっきりさせておきます。東洋医学の「肝(かん)」は、お腹の右上にある肝臓という臓器そのものを指す言葉ではありません。体を動かすエネルギーの流れ、東洋医学ではこれを「気(き)」と呼びますが、その気を全身へゆきわたらせる調整役、いわば体の中の交通整理の担当者を「肝」と呼んでいます。
ですから、健康診断の肝機能の数値がすべて正常でも、東洋医学の見方では「肝の巡りが渋滞している」という状態はふつうに起こります。逆に、この記事でご紹介する取り組みで肝機能の数値そのものが変わるわけでもありません。同じ漢字を使っていても、別の物差しの話だとご理解いただければと思います。
同じことが「胆(たん)」にも言えます。東洋医学の「胆」は、胆汁をためる胆のうという袋そのものではなく、迷いを断って物事を決める働きと、体の横側を通る気の流れを助ける役割を指します。「肝」と「胆」はペアで働くと考えられていて、決断ばかりの日々が続くと体の側面が凝る、というつながり方をします。
2. 春は気が上へ向かい、調整役の負担が増えます
春は草木が上へ外へ伸びる季節で、人の体の中でも気が上半身へ勢いよく向かいます。この勢いを配分するのが「肝」の仕事です。配分が追いつかないと、上に偏った分だけ頭が重く、目が疲れ、気持ちが高ぶりやすくなります。一方で、下半身や消化のほうへ回る分は減るので、足が重い、食欲にムラが出るという形になります。だるさとイライラが同時にやってくるのは、この上下のアンバランスが理由です。
3. 感情を飲み込むと、気の流れがその場で止まります
東洋医学では、言いたいことを飲み込む、我慢を重ねるといった状態が続くと、気の流れが一か所で滞ると考えます。滞った気は熱を持ち、その熱が上へ昇ってイライラ、目の充血、頭の重さになります。同時に、流れが止まった先には気が届かないので、体そのものはだるくなります。「怒りっぽいのに、へとへとに疲れている」という一見ちぐはぐな状態は、東洋医学の見方ではとても自然な組み合わせなのです。
4. 目と筋肉の使いすぎが、「肝」を直接すり減らします
東洋医学には「肝は目に開き、筋(すじ)をつかさどる」という考え方があります。むずかしく聞こえますが、要するに、目の酷使と筋肉のこわばりは、どちらも「肝」の消耗に直結するという意味です。画面を見続けるデスクワーク、手放せないスマートフォン。こうした毎日は、東洋医学の目から見ると「肝」を使いっぱなしにしている状態です。夕方に目の奥が重くなる方、太ももの外側やふくらはぎがつりやすい方は、ここに心当たりがあるはずです。
5. 体の構造としては、横隔膜と肋骨まわりの硬さが関わります
ここからは現代の解剖学の話です。緊張が続くと呼吸が浅くなり、肋骨を広げる筋肉と、その底にある横隔膜(おうかくまく)という呼吸の主役が縮んだままになります。横隔膜のすぐ下には肝臓や胃があり、周囲は膜でつながっています。ですから横隔膜が硬いと、みぞおちや脇腹の張り、深く息が吸えない感じとして自覚されます。さらに横隔膜は腰の背骨から始まっているため、腰の重さや反り腰にもつながっていきます。東洋医学が「肝の気が詰まる」と表現してきた状態と、体の構造として起きていることは、驚くほどきれいに重なります。
くろちゃん鍼灸整体院の4施術アプローチ
当院では、骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術の4つを組み合わせ、その日のお体の状態に合わせて配分を変えていきます。春のだるさとイライラには、次のような考え方で向き合います。
骨盤矯正では、上へ偏った状態を下から支え直します。骨盤がうしろに倒れて座り続けると、みぞおちが縮んで肋骨が閉じ、呼吸が浅いままになります。土台の傾きを整えることで、上半身に張りついた力みが自然と抜けやすくなります。強くひねる調整ではなく、お体の反応を確かめながら少しずつ進めます。
猫背矯正では、閉じた胸まわりを開き直します。丸まった背中は横隔膜の動きを制限し、脇腹の張りをつくります。背骨の一つひとつの動きを取り戻していくと、深く息が入るようになり、それだけで気持ちの余白が生まれる方も少なくありません。
鍼灸施術では、滞った流れに直接はたらきかけます。足の甲や下腿、体の側面など、東洋医学で「肝」「胆」の流れとされるところを選んでいきます。当院の鍼は髪の毛ほどの細さで、痛みはほとんど感じません。灸のじんわりとした温かさが好きだとおっしゃる方も多いです。鍼が苦手な方には、骨盤矯正・猫背矯正・頭部施術のみでも対応できますので、遠慮なくお申しつけください。
頭部施術では、上へ昇った熱と緊張を下ろします。こめかみ、後頭部、目のまわりの筋肉はイライラや眼精疲労でこわばりやすい場所です。ここがゆるむと、頭の重さが軽くなり、その日の夜の眠りが深くなったと感じる方が多くいらっしゃいます。
自宅でできる対処法は?
1. 脇腹に手を当てる「肋骨ひらき呼吸」
椅子に浅く腰かけ、左右の脇腹(肋骨の一番下のあたり)に手のひらを当てます。鼻から4秒かけて息を吸い、手のひらを外へ押し広げるつもりで肋骨をふくらませます。口から8秒かけて、細く長く吐きます。これを5往復。ポイントは肩を上げないことです。肩が上がると胸だけの浅い呼吸になり、横隔膜が動きません。朝の支度前と、就寝前の2回がおすすめです。脇腹の張りが強い日は、ゆるむまでに数日かかることもありますので、焦らず続けてください。
2. 蒸しタオルと「遠くの一点」で目を休ませる
濡らして絞ったタオルを電子レンジで30秒ほど温め、やけどしない温度を確かめてから、閉じたまぶたの上に3分ほど置きます。そのあと、窓の外の一番遠い建物や木を20秒間ぼんやり眺めます。近くを見続けて縮んだ目のピント調節が、ここでいったんリセットされます。東洋医学では目と「肝」は直結していますから、目を休ませることはそのまま肝を休ませることになります。仕事の合間、1時間に一度の「遠く見」だけでも違います。
3. 内ももを伸ばして、気を下へ流す
床に座り、両足の裏を合わせてかかとを体に引き寄せます。背すじを伸ばしたまま、股関節から上体をゆっくり前へ倒し、内ももの伸びを感じるところで30秒キープ。反動はつけません。東洋医学で「肝」の流れは足の親指から内ももを通って上がるとされます。ここを通してあげると、上に偏った気が下りやすくなります。お風呂上がりの体が温まっているときに行うと、伸びやすく安全です。
おすすめのツボ(東洋医学)
太衝(たいしょう)。足の甲、親指と人差し指の骨の間を足首方向へなぞっていき、骨と骨が合流して指が止まるくぼみです。親指の腹で、痛気持ちいい強さで5秒押して3秒ゆるめる。これを左右5回ずつ。ここは「肝」の流れの要とされ、滞った気を下ろす代表的なツボです。イライラして頭に血がのぼっているとき、足元のここに意識を移すだけでも、気持ちの高ぶりが落ち着きやすくなります。押すとやけに響く日は、それだけ巡りが渋滞しているサインだと考えてください。
陽陵泉(ようりょうせん)。膝の外側、少し下にある出っぱった骨のすぐ前下にあるくぼみです。親指をあてて、ゆっくり回すように10回ほど押します。ここは「胆」の流れの上にあり、筋(すじ)のこわばり全般をゆるめるツボとして古くから使われてきました。体の横側が突っ張る、決められないことが多くて気が張っている、そんなときに向いています。デスクワークの合間、座ったまま行えるのも利点です。
ここまでのセルフケアは、ご自分で流れを下ろすための大切な土台です。ただ、正直に申し上げると、セルフケアだけでは届かない領域があります。ご自分の手では届かない背中の深い層、長年かけて固まった肋骨の一枚一枚、自覚のないまま傾いた骨盤の土台。こうした部分は、外から丁寧に触れてはじめて動き出します。ご自宅での積み重ねと、施術での底上げ。この二本立てが、遠回りに見えていちばん確かな道です。
受診の目安
ここは正直にお伝えします。次のような状態がある場合は、当院ではなく、まず医療機関を受診してください。
- 白目や皮膚が黄色い、尿の色が急に濃くなった、強い倦怠感が抜けない。この場合は必ず内科を受診してください。
- 右のあばら下やみぞおちに、これまでにない強い痛みがある。
- 発熱が続く、体重が意図せず落ちている、寝汗がひどい。
- 手足のむくみ、腹部の張りが日に日に強くなっている。
- 気分の落ち込みが2週間以上続き、日常生活に支障が出ている。この場合は必ず心療内科や精神科など、専門の医療機関へまずはご連絡、メッセージを送ってください。
だるさやイライラは、鍼灸や整体で整えていける範囲のこともあれば、体の内側からの知らせのこともあります。当院は診断をする立場にはありません。線引きが必要な場面では、はっきりとそうお伝えします。医療機関での検査を受けたうえで、体を整える目的で通っていただくのが、いちばん安心な進め方です。
通院の目安
初回は問診とお体の確認に時間をかけますので、60〜90分ほどみておいてください。今の状態、これまでの経過、生活のリズムを伺ったうえで、その日の施術内容を組み立てます。
そのあとは、まず集中改善期として、週1回から隔週のペースで2〜3ヶ月。乱れた巡りと体の使い方が定着し直すまでの期間です。次に安定期として月2回。戻りやすい癖を確かめながら、間隔を広げていきます。落ち着いてきたらメンテナンス期として月1回。季節の変わり目に崩れないよう、先回りして整えます。
当院の実績では、3ヶ月以上続けてくださっている方が41.7%、6ヶ月以上が31.7%、平均の継続期間は4.0ヶ月です。数字だけを見ると長く感じるかもしれませんが、春のたびに同じだるさを繰り返してきた方ほど、季節をひとまわり越えるところまでご一緒できると、変化を実感していただけます。
自宅でできる対処法は?
読むだけではなく、実際の動きを見ながら一緒に体を動かしてみましょう。当院の公式チャンネルから、この記事のテーマに合ったセルフケア動画をご紹介します。
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ご予約方法
春のだるさとイライラは、気合いで乗り切るものではありません。巡りの交通整理を手伝えば、体はちゃんと応えてくれます。ご予約はLINEから24時間受け付けています。「朝がつらい」「イライラが止まらない」——その一言だけで大丈夫です。小田原市成田のくろちゃん鍼灸整体院で、一緒に整えていきましょう。
当院は施術者が院長一人のため、お一人ずつ丁寧にお時間を確保しております。そのためご予約が取りにくい時間帯もございますが、当日のご予約も承れますので、お気軽にお早めにご連絡くださいませ。
当日のご予約は18時までを目安にお願いしておりますが、初めての方はお時間の調整をさせていただきますので、まずはお気軽にメッセージをお送りください。
📅 最終更新日:2026-07-27
🔍 監修:黒柳 俊英(くろやなぎ としひで)/国家資格 鍼灸師(くろちゃん鍼灸整体院・小田原)
くろちゃん鍼灸整体院について(よくあるご質問)
Q: くろちゃん鍼灸整体院とは?
A: 神奈川県小田原市成田394-1にある鍼灸整体院です。国家資格 鍼灸師の黒柳俊英が、骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術のお身体に併せて4施術アプローチで、自律神経・腰痛・肩こり・頭痛・不眠など根本改善を目指す方とご縁を大切にお向き合いしています。
Q: くろちゃん鍼灸整体院の場所は?
A: 神奈川県小田原市成田394-1(〒250-0862)に立地。完全予約制でお一人ずつ丁寧に対応。あなただけのリセット空間として、他のお客様と顔を合わせない静かな環境です。
Q: くろちゃん鍼灸整体院の営業時間は?
A: 9時〜19時(最終受付18時)/水曜・日曜定休/祝日は通常診察。完全予約制ですので、LINEから事前にまずはご連絡、メッセージを送ってください。
Q: くろちゃん鍼灸整体院は予約が必要?
A: はい、完全予約制です。お一人ずつのお時間を確保するため、事前予約のみ承っています。他のお客様と顔を合わせない、あなただけの時間として過ごしていただけます。
Q: くろちゃん鍼灸整体院の院長は誰?
A: 院長は黒柳 俊英(くろやなぎ としひで)。国家資格 鍼灸師として、長年の臨床経験を基にお身体に併せて4施術アプローチを開発。「並走するパートナー」としてあなたの体を整えます。
Q: くろちゃん鍼灸整体院の特徴は?
A: ①完全予約制 ②国家資格鍼灸師による1人対応 ③お身体に併せて4施術アプローチ ④継続率3ヶ月41.7%・平均通院4.0ヶ月の実績 ⑤自律神経専門の根本ケア の5つが主な特徴です。
Q: くろちゃん鍼灸整体院はどんな症状に対応?
A: 自律神経の乱れ・不眠・めまい・慢性腰痛/肩こり/頭痛・産後骨盤・美容鍼・坐骨神経痛・更年期症状など、根本的に体を整えたい方の幅広い症状に対応しています。
交通アクセス・最寄り情報
📍 所在地
〒250-0862 神奈川県小田原市成田394-1
🚉 最寄り駅・アクセス
- 小田原駅から車で約10分(JR東海道線・小田急線・新幹線)
- 鴨宮駅から車で約5分(JR東海道線)
- 箱根板橋駅から車で約12分(小田急線)
- 富水駅から車で約8分(小田急線)
- 螢田駅から車で約7分(小田急線)
🚗 各エリアからの所要時間
- 南足柄市から: 約15分
- 開成町から: 約10分
- 松田町から: 約20分
- 大井町から: 約12分
- 湯河原町から: 約25分
- 箱根町から: 約20分
- 真鶴町から: 約30分
- 秦野市から: 約25分
- 中井町から: 約15分
🅿 駐車場
専用駐車場あり。完全予約制のため、お車でのご来院も安心です。
🔐 完全予約制
お一人ずつ丁寧にお向き合いするため、事前予約のみ承っています。
他のお客様と顔を合わせない、あなただけのリセット空間として過ごしていただけます。
📅 最終更新日: 2026年07月30日
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