はじめに
春になると、なぜか食が細くなる。朝はごはんが喉を通らず、昼になってもお腹が鳴らない。食べ始めても数口で「もういいかな」と箸が止まってしまう。それでいて疲れやすく、午後は頭がぼんやりする。小田原で春先にご相談が増えるお悩みのひとつが、この食欲の落ち込みです。
健康診断では特に指摘がない。胃の検査も問題なし。それでも食べられない。この状態を東洋医学では脾気虚(ひききょ)と呼びます。「脾(ひ)」は食べたものを消化して体を動かす力に変える働きのまとめ役、「気虚(ききょ)」はその働きを動かすエネルギーが目減りしている状態を指します。つまり胃腸そのものが壊れているのではなく、胃腸を動かす力が春の環境変化に追いつけていないという見方です。
当院の院長は黒柳俊英と申します。国家資格であるはり師・きゅう師を持ち、鍼灸師歴は17年、これまでに累計4万人以上の方のお体に触れてきました。その中で、春の食欲低下は気合いで食べれば戻るものではなく、体の土台を整えることで少しずつ戻ってくる、というケースを数多く見てきました。
この記事では、春に脾気虚が起こる仕組みを東洋医学と体の構造の両面からご説明し、当院の4つの施術がどこに働きかけるのか、そしてご自宅で今日からできるセルフケアまでをまとめます。無理に食べさせようとする話はしません。一緒に、食べられる体へ戻していきましょう。
こんなお悩み、ありませんか。
- 朝起きても食欲がわかず、朝食を抜く日が増えた
- 食べ始めて数口でお腹がいっぱいになり、いつも残してしまう
- 食後にどうしようもなく眠くなり、午後の仕事に身が入らない
- みぞおちのあたりが重く、食べたものが居座っている感じが続く
- しっかりした食事は進まないのに、甘いものだけは欲しくなる
- 少し動いただけで疲れ、声にも力が入りにくい
- 便がやわらかく、日によって形が崩れる
- 毎年春先になると、決まって同じ状態を繰り返している
なぜ春の脾気虚による食欲低下が起こるのか
春の食欲の落ち込みには、いくつかの要因が重なっています。東洋医学の見方と、体の構造から見た理由を順にほどいていきます。難しい言葉はできるだけ避けますので、ご自分の体と照らし合わせながら読んでみてください。
1 「脾(ひ)」は食べ物を力に変える係
東洋医学でいう「脾(ひ)」は、西洋医学の脾臓そのものではありません。食べたものを消化し、その栄養を全身に配り、体を動かす力に変える。この一連の働きをまとめて指す言葉です。工場でいえば、原料を製品に仕上げるラインの管理責任者にあたります。
この管理責任者が疲れてくると、まず起きるのが受け入れの停止です。作れないから原料も入れたくない。それが食欲の低下という形で表に出ます。食べたくないのは、わがままでも気持ちの問題でもなく、体が仕事量を自分で絞っているサインなのです。
2 春は「肝(かん)」が高ぶり、脾を押さえつける
東洋医学では、春は「肝(かん)」の季節とされます。肝は血をたくわえ、気(き=体を動かすエネルギー)の流れをのびやかに保つ働きの担当です。春は草木が一気に伸びるように、この肝の勢いも強くなります。
ところが年度替わりの春は、異動、進学、人間関係の入れ替わりと、気を張る場面が続きます。肝が張り詰めすぎると、その勢いが隣の脾に向かい、消化の働きを押さえ込んでしまいます。東洋医学ではこれを「肝が脾を攻める」と表現します。緊張が続いた日に限って食欲がわかないのは、この関係で説明がつきます。
3 「気虚(ききょ)」とは動かす力そのものが目減りした状態
「気虚(ききょ)」とは、体を動かすエネルギーが不足した状態のことです。ガソリンが減った車を思い浮かべてください。エンジンが壊れているわけではないのに、坂道を登る力が出ない。胃腸も同じで、粘膜に異常がなくても、動かす力が足りなければ内容物を先へ送れません。
気虚のサインは食欲だけではありません。声に張りが出ない、疲れやすい、汗をかきやすい、便がやわらかい。これらが食欲の落ち込みと一緒に並んでいるとき、体は今は省エネ運転中ですと伝えています。
4 寒暖差と生活の切り替えに、体が追いついていない
小田原の春は、海からの湿った風と、日ごとに10度近く動く気温差が特徴です。体は血管を広げたり縮めたりして体温を保ちますが、この調整には想像以上のエネルギーを使います。調整に力を回している間、消化に回せる分は減ります。
さらに春は生活のリズムそのものが変わる時期です。起床時間、通勤経路、食事の時間帯。体はこれらのリズムに合わせて消化液の出るタイミングを決めているため、リズムが崩れるとお腹が空く時刻そのものが曖昧になります。
5 猫背と骨盤の傾きが、胃を物理的に狭くしている
背中が丸まり、骨盤が後ろに倒れた状態で座ると、みぞおちから下腹にかけての空間が前後に押しつぶされます。胃はふくらんで食べ物を受け入れる臓器ですから、ふくらむ余地が減れば、少量で満腹の合図が出てしまいます。
加えて、呼吸で上下する横隔膜(おうかくまく)は、胃のすぐ上にある大きな筋肉です。猫背では横隔膜が十分に動かず、胃腸を上から軽く揺らす動きが失われます。この揺れは消化にとって地味ですが大切な後押しで、失われると食後の重さが長引きます。
くろちゃん鍼灸整体院の4施術アプローチ
当院では、骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術の4つを組み合わせ、春の食欲低下に向き合います。どれか1つで押し切るのではなく、原因の層ごとに担当を分ける考え方です。
骨盤矯正 お腹に入る場所を取り戻す
骨盤が後ろに倒れていると、内臓は下へ落ち込み、胃の下に控えているはずの空間が失われます。骨盤矯正では、骨盤の傾きと左右差を丁寧に確認し、上半身が自然に積み上がる位置へ戻していきます。土台が起きると、みぞおちから下腹にかけての奥行きが戻り、食事が入る物理的な余地が生まれます。座ったときにお腹が苦しくない、という変化から実感される方が多い施術です。
猫背矯正 横隔膜が動く背中に整える
猫背矯正では、背中の丸まりだけでなく、肋骨の広がり方と肩甲骨の位置をあわせて調整します。肋骨が閉じたままだと深い呼吸が入りません。ここがゆるむと横隔膜が上下に動き出し、胃腸が上からやさしく揺らされます。食後の重さやみぞおちのつかえは、この呼吸の深さと関係していることが少なくありません。
鍼灸施術 脾の働きと気の巡りに直接ふれる
鍼灸施術では、脾の働きを助けるツボと、春に高ぶりやすい肝を落ち着かせるツボを組み合わせて用います。使う鍼は髪の毛ほどの細さで、痛みはほとんど感じません。お灸の温かさは、冷えて動きの鈍った胃腸に向いています。鍼が苦手な方には、骨盤矯正・猫背矯正・頭部施術のみで組み立てることもできますので、遠慮なくお申し出ください。
頭部施術 食べたいという合図を出しやすくする
食欲は胃だけで決まるものではなく、頭の中の調整機能が大きく関わっています。緊張が抜けない状態が続くと、体は消化を後回しにします。頭部施術では、こめかみ、後頭部、額の生え際まわりのこわばりをゆっくりゆるめ、休息側へ切り替わりやすい状態をつくります。施術中に眠くなる方、お腹が鳴り出す方が多いのは、この切り替えが起きているサインです。
自宅でできる対処法は?
1 朝の白湯と、温かいものから始める食事の順番
起きてすぐ、コップ一杯の白湯をゆっくり飲んでみてください。冷たい水ではなく、少し熱いと感じるくらいの温度です。眠っていた胃腸を内側から温めることが、これから働きますよという合図になります。5分ほど置いてから食事に入ると、最初の一口が入りやすくなります。
食事の順番も工夫できます。いきなり主食ではなく、温かい汁物をひと口ふた口。味噌汁やスープで胃を温めてから固形物に移ると、量が入らない日でも負担が軽く済みます。食べられない日は、無理に量を追わなくて大丈夫です。回数を分けて、少しずつで構いません。
2 みぞおちをゆるめる呼吸
椅子に浅く座り、両手をみぞおちの少し下、肋骨の下ふちに軽く添えます。鼻から4つ数えて吸い、手のひらを内側から押し返すように、お腹と脇腹をふくらませます。口から6つ数えて、細く長く吐きます。これを10回繰り返します。
ポイントは、肩を上げないことです。肩が上がる呼吸は胸だけの呼吸で、横隔膜(おうかくまく)が動きません。手を添えた場所がふくらむ感覚を確かめながら行ってください。食前に行うと、みぞおちのつかえがゆるみ、食事が進みやすくなります。
3 食後10分の座り直しと、短い散歩
食後すぐ横になると、胃の中身が上に戻りやすく、重さが長引きます。かといって、じっと丸まって座るのも胃を狭くします。おすすめは、坐骨(お尻の下にある硬い骨)を椅子にまっすぐ当てて座り直し、背もたれに軽くもたれる姿勢です。ここで10分過ごすだけで、胃の居心地が変わります。
そのあと、5分から10分ほどゆっくり歩けると理想的です。ふくらはぎが動くと全身の巡りが変わり、消化へ向かう流れが後押しされます。
おすすめのツボ(東洋医学)
足三里(あしさんり)は、ひざのお皿の下、外側のくぼみから指4本分下がったところにあります。すねの骨の外側で、押すとやや響く感じのある場所です。
押し方は、親指の腹を当て、息を吐きながら5秒かけてゆっくり沈め、5秒かけて戻します。左右それぞれ10回ほど。強く押し込む必要はなく、気持ちよく響く程度で十分です。足三里は、脾と胃の働きを底上げする代表的なツボとして古くから使われてきました。胃腸を動かす力そのものを補う位置づけで、気虚(ききょ)で食が細っているときに向いています。冷えを感じる方は、市販のお灸を使うのも良い方法です。
中脘(ちゅうかん)は、おへそとみぞおちのちょうど中間、体の真ん中の線上にあります。
ここは強く押さないでください。手のひらを重ねて置き、手の温もりが伝わるまで30秒ほど待ちます。そのあと、息を吐きながら手のひら全体でごく軽く沈める動きを3回ほど。食後すぐは避け、食間や就寝前に行ってください。中脘は胃の真上にあたる位置で、胃の働きが集まる場所とされています。冷えて動きの鈍った胃を温めると、食後の重さやつかえがやわらぎやすくなります。
セルフケアだけでは届かない領域があります。骨盤の傾きや肋骨の硬さ、背骨の動きといった体の土台は、ご自身の手では確認しづらく、変えることも簡単ではありません。ご自宅のケアで手ごたえが薄いときは、一度お体全体を診させてください。どこが足を引っ張っているのかが分かると、セルフケアの効き方も変わってきます。
受診の目安
食欲の低下の背景に、体の病気が隠れていることがあります。次のような症状があるときは、当院での施術より先に医療機関を受診してください。
- 特に食事制限をしていないのに、体重が短期間で減っている
- 飲み込みにくさや、のどにつかえる感じが続いている
- 黒いタール状の便が出た、または吐いたものに血が混じった
- みぞおちの痛みが持続する、夜間に痛みで目が覚める
- 発熱や、黄疸(おうだん=白目や皮膚が黄色くなること)を伴う
- 強い倦怠感が続き、日常生活に支障が出ている
- 食べられない状態が数か月にわたって続いている
また、気分の落ち込みが強く、食欲だけでなく眠りや意欲まで落ちている場合も、専門の医療機関でまずはご連絡、メッセージを送ってください。こういう場合は当院ではなく医療機関へ、と正直にお伝えします。検査で異常がないと確認できてからの方が、私たちも安心してお体に向き合えます。
通院の目安
春の食欲低下は、一度の施術で元通りになるものではありません。体の使い方と季節の負担が積み重なった結果ですから、戻すにも順序と時間が要ります。当院では次のような流れをご案内しています。
集中改善期は、週1回から隔週のペースで2〜3ヶ月。この期間は骨盤と背中の土台を整え直しながら、胃腸を動かす力を底上げしていきます。食事の入り方や食後の重さの変化を、毎回うかがいながら進めます。
安定期は月2回。整った状態が日常の中で保てるかを確かめる期間です。仕事や家事の負担が増えたときに、どこから崩れるのかが見えてきます。
メンテナンス期は月1回。季節の変わり目に先回りして整える段階です。翌年の春を迎えるころには、同じ落ち込み方をしにくい体を目指します。
当院の実績として、3ヶ月以上続けてくださる方が41.7%、6ヶ月以上が31.7%、平均の継続期間は4.0ヶ月です。初回は問診とお体の確認に時間をかけますので、60〜90分ほどお時間をいただきます。費用は内容により変わります。詳しくはLINEでご案内しています。
ご予約方法
ご予約はLINEから24時間受け付けています。お仕事帰りでも夜中でも、都合の良いタイミングでメッセージをお送りください。春になると食べられなくなる、という一言だけでも構いません。今の状態をうかがったうえで、無理のない進め方を一緒に考えます。
当院は施術者が院長一人のため、お一人ずつ丁寧にお時間を確保しております。そのためご予約が取りにくい時間帯もございますが、当日のご予約も承れますので、お気軽にお早めにご連絡くださいませ。
当日のご予約は18時までを目安にお願いしておりますが、初めての方はお時間の調整をさせていただきますので、まずはお気軽にメッセージをお送りください。
くろちゃん鍼灸整体院について(よくあるご質問)
Q: くろちゃん鍼灸整体院とは?
A: 神奈川県小田原市成田394-1にある鍼灸整体院です。国家資格 鍼灸師の黒柳俊英が、骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術のお身体に併せて4施術アプローチで、自律神経・腰痛・肩こり・頭痛・不眠など根本改善を目指す方とご縁を大切にお向き合いしています。
Q: くろちゃん鍼灸整体院の場所は?
A: 神奈川県小田原市成田394-1(〒250-0862)に立地。完全予約制でお一人ずつ丁寧に対応。あなただけのリセット空間として、他のお客様と顔を合わせない静かな環境です。
Q: くろちゃん鍼灸整体院の営業時間は?
A: 9時〜19時(最終受付18時)/水曜・日曜定休/祝日は通常診察。完全予約制ですので、LINEから事前にまずはご連絡、メッセージを送ってください。
Q: くろちゃん鍼灸整体院は予約が必要?
A: はい、完全予約制です。お一人ずつのお時間を確保するため、事前予約のみ承っています。他のお客様と顔を合わせない、あなただけの時間として過ごしていただけます。
Q: くろちゃん鍼灸整体院の院長は誰?
A: 院長は黒柳 俊英(くろやなぎ としひで)。国家資格 鍼灸師として、長年の臨床経験を基にお身体に併せて4施術アプローチを開発。「並走するパートナー」としてあなたの体を整えます。
Q: くろちゃん鍼灸整体院の特徴は?
A: ①完全予約制 ②国家資格鍼灸師による1人対応 ③お身体に併せて4施術アプローチ ④継続率3ヶ月41.7%・平均通院4.0ヶ月の実績 ⑤自律神経専門の根本ケア の5つが主な特徴です。
Q: くろちゃん鍼灸整体院はどんな症状に対応?
A: 自律神経の乱れ・不眠・めまい・慢性腰痛/肩こり/頭痛・産後骨盤・美容鍼・坐骨神経痛・更年期症状など、根本的に体を整えたい方の幅広い症状に対応しています。
実体験を持つ通われている方の声(30代-50代)
- 「3ヶ月通って、夕方の倦怠感が消えました」(40代女性・通院4ヶ月)
- 「初回で姿勢の歪みを実感、6回で朝の硬さがなくなった」(30代男性・通院2ヶ月)
- 「自律神経の波を自分で読めるようになった」(50代女性・通院5ヶ月)
3ヶ月以上継続率41.7%・平均通院4.0ヶ月の実績の一部。
専門用語ミニ解説
- 神門(しんもん)(手首横ジワ・小指側)
- 自律神経の調整に使う重要なツボ。3秒×5回押し。
- 内関(ないかん)(手首横ジワから指3本分肘側)
- 動悸・吐き気・不眠に。深呼吸と組合せ。
- 後頭下筋群(首の付け根の小筋群)
- 頭痛・首こり・自律神経の鍵となる筋肉。
- 梨状筋(りじょうきん)(お尻深部の筋肉)
- 坐骨神経痛の主犯。骨盤矯正と鍼で同時アプローチ。
交通アクセス・最寄り情報
📍 所在地
〒250-0862 神奈川県小田原市成田394-1
🚉 最寄り駅・アクセス
- 小田原駅から車で約10分(JR東海道線・小田急線・新幹線)
- 鴨宮駅から車で約5分(JR東海道線)
- 箱根板橋駅から車で約12分(小田急線)
- 富水駅から車で約8分(小田急線)
- 螢田駅から車で約7分(小田急線)
🚗 各エリアからの所要時間
- 南足柄市から: 約15分
- 開成町から: 約10分
- 松田町から: 約20分
- 大井町から: 約12分
- 湯河原町から: 約25分
- 箱根町から: 約20分
- 真鶴町から: 約30分
- 秦野市から: 約25分
- 中井町から: 約15分
🅿 駐車場
専用駐車場あり。完全予約制のため、お車でのご来院も安心です。
🔐 完全予約制
お一人ずつ丁寧にお向き合いするため、事前予約のみ承っています。
他のお客様と顔を合わせない、あなただけのリセット空間として過ごしていただけます。
くろちゃん鍼灸整体院(神奈川県小田原市成田394-1)
院長 黒柳俊英 / 鍼灸師歴17年(2009年4月取得)/ 累計4万人以上の施術実績 / 記事3500本以上
4施術同時アプローチ:骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術を組み合わせ、姿勢と自律神経を同時に整えます。
📊 3ヶ月以上継続して通われている方が41.7%、6ヶ月以上のメンテナンス層が31.7%、平均継続期間は4.0ヶ月です。
営業時間:9:00-19:00(最終受付18:00/施術19:00まで)/定休:水曜・日曜(祝日は水・日以外なら通常診察)
通い方の目安:症状が強い時期は週1〜隔週、安定期は月2回、メンテナンス期は月1回です(押し売りなし)。
📅 最終更新日: 2026年07月31日
【効果には個人差があります】




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