はじめに
春は本来、体が動きやすくなる季節です。ところが実際には「冬よりもだるい」「寝ても寝ても疲れが残る」というご相談が、小田原でも三月から五月にかけて一気に増えます。前の日の疲れが翌朝まで持ち越される、休日にたっぷり眠ったのに月曜の朝が重い、去年より回復に時間がかかっている気がする。そんな感覚を、年齢のせいだと片づけてしまっていませんか。
当院の院長・黒柳俊英は、国家資格であるはり師・きゅう師を持ち、鍼灸師として十七年、累計四万人以上の施術に携わってきました。その中で、春に疲労の回復が遅れる方には共通した体の状態があることが見えてきました。東洋医学ではその状態を腎虚(じんきょ)と呼びます。腎(じん)とは、体を根っこから支えるエネルギーの蓄えを表す言葉で、腎虚とはその蓄えが目減りしている状態のことです。足腰の力も、髪や耳の元気も、夜の眠りの深さも、この蓄えと結びついていると考えます。
この記事では、なぜ春に限って疲労の回復が遅れるのか、腎虚という見方が何を指しているのかを、できるだけ専門用語を使わずにお伝えします。ご自宅でできるセルフケアや、押していただきたいツボも具体的にご紹介します。一緒に、春を乗り切れる体へ整えていきましょう。
こんなお悩み、ありませんか。
- 十分に寝たはずなのに、朝起きた瞬間からだるさが抜けない
- 春になってから、一日の疲れが翌日どころか二、三日残る
- 少し動いただけで腰から下が重くなり、すぐ座りたくなる
- 手足の先は冷えるのに、顔だけほてる日がある
- 夕方になると立っているのがつらく、ふらつきや耳鳴りを感じる
- 髪や肌の元気がなくなり、抜け毛や白髪が気になり出した
- 夜中に何度もトイレで目が覚め、眠りが浅い
- やりたいことはあるのに気力がわかず、体がついてこない
なぜ春に疲労回復の遅れが起こるのか
春の疲れが抜けにくいのには、いくつもの理由が重なっています。ここでは東洋医学の見方と、体のつくりから見た説明の両面から、五つに分けて整理します。
一、冬に使った蓄えが、春になっても戻り切っていない
冬の体は、寒さに耐えるために内側で熱をつくり続けています。この作業には想像以上のエネルギーが要ります。東洋医学では、その元手にあたるものを腎(じん)の蓄えと表現します。冬のあいだに蓄えを取り崩し、春になっても補充が追いついていない状態が腎虚(じんきょ)です。加えて、寒い時期は外に出る回数が減り、脚の筋肉が細くなりがちです。脚は体の中で最も熱を生む場所ですから、ここが痩せると、同じことをしていても疲れやすく、回復も遅くなります。春の重だるさは、冬に始まっていたのです。
二、一日の寒暖差に、体温を調節する力が追いつかない
小田原は海が近く、三月から四月にかけて、朝晩と日中で十度近い差が出る日が珍しくありません。体は気温が変わるたびに、血管を広げたり縮めたり、汗の量を変えたりして体温を一定に保とうとします。この調整は本人の意思とは関係なく、休みなく続きます。寒暖差が大きい日が続くと、この調整だけで力を使い切ってしまい、本来なら疲労の回復に回るはずの分が残りません。「何もしていないのに疲れる」という春特有の感覚は、実は裏側でずっと働き続けている結果なのです。
三、眠りが浅くなり、夜のうちに修復が終わらない
体の修理は、眠っている間に進みます。ところが春は日の出が早まり、朝の光で目覚める時刻が前倒しになります。夜の就寝時刻はそのままなので、眠りの総量が静かに減っていきます。さらに腎の蓄えが減った状態では、夜中に目が覚めやすくなり、トイレが近くなる方も増えます。眠りが細切れになると、体は深い修復の時間帯まで沈み込めません。翌朝の「寝たのに寝た気がしない」は、眠った長さではなく、眠りの深さが足りていないというサインです。
四、新年度の気の張りが、消化の働きを鈍らせる
四月は職場も家庭も環境が変わりやすい時期です。気を張った状態が続くと、東洋医学でいう脾(ひ/食べたものを体の力に変える働きの総称)が鈍り、食欲が落ちたり、食べても力にならない感覚が出てきます。体を動かす燃料は毎日の食事から作られますから、ここが目減りすると、蓄えである腎から前借りして持ちこたえることになります。前借りが続けば当然、回復は後回しです。春に食が細くなる方ほど、五月の連休明けに一気に疲れが出るのはこのためです。
五、腰まわりの硬さと姿勢の崩れが、回復の土台を弱くする
東洋医学では、腰は腎の家と表現されます。実際に、腰から骨盤にかけては大きな血管と太い筋肉が集まる場所です。骨盤が傾いたまま固まったり、背中が丸まって胸が縮んだままだと、呼吸が浅くなり、腰まわりの血のめぐりも落ちます。血のめぐりが落ちれば、酸素も栄養も届きにくく、疲れの元になるものも運び出されません。冬のあいだに歩く量が減った方ほど、この土台が弱ったまま春を迎えています。
くろちゃん鍼灸整体院の4施術アプローチ
くろちゃん鍼灸整体院では、春の疲労回復の遅れに対して、四つの施術を組み合わせて体を整えていきます。どれか一つだけを強く行うのではなく、その日のお体を確認しながら配分を決めます。
骨盤矯正
腰は腎の家です。骨盤が左右どちらかに傾いたまま固まっていると、立つ、歩く、座るという毎日の動作で、片側の腰にだけ負担がかかり続けます。同じ一日を過ごしても、消耗の量が人より多くなるということです。骨盤矯正では、傾きや前後の倒れ具合を確認し、無理に力を加えずに位置を整えていきます。土台が安定すると、脚に体重が均等に乗るようになり、歩くだけで下半身の血のめぐりが戻りやすくなります。回復に必要な下地を作る施術です。
猫背矯正
背中が丸まって肩が前に出ると、胸が縮んで肺が広がりにくくなります。呼吸が浅いままだと、取り込める酸素が減り、疲れが抜けにくい状態が固定されます。猫背矯正では、背骨のしなりと肩甲骨の動きを取り戻し、胸が自然に開く位置へ導きます。深く息が入るようになると、それだけで頭のこわばりがゆるみ、夜の寝つきが変わったとおっしゃる方も多くいらっしゃいます。パソコンやスマートフォンを長く使う方には特にお勧めしたい施術です。
鍼灸施術
腎虚の状態には、腰やふくらはぎ、足首まわりの反応点を使います。当院で使う鍼は髪の毛ほどの細さで、痛みはほとんど感じません。お灸のじんわりとした温かさは、冷えて縮んだ腰まわりをゆるめ、内側から熱を生む力を後押しします。冬に取り崩した蓄えを、体が自分で補い直せる方向へ働きかけるイメージです。鍼が苦手という方には無理にお勧めしません。骨盤矯正・猫背矯正・頭部施術のみでも十分に組み立てられますので、遠慮なくお伝えください。
頭部施術
気を張り続けた春は、頭と首の付け根がかたく張り詰めています。ここが緩まないと、体だけ休めても神経の高ぶりが下がらず、眠りが浅いままです。頭部施術では、頭皮とこめかみ、首の付け根をやさしくゆるめていきます。多くの方が施術中に眠ってしまわれるほど、深い緩みが出る施術です。眠りが深くなれば、夜のうちに修復が進み、朝の目覚めが変わります。春の疲労回復には欠かせない一手だと考えています。
自宅でできる対処法は?
施術と同じくらい、毎日の積み重ねが結果を左右します。今日から始められるものを三つと、押していただきたいツボを二つご紹介します。
一、腰と足首を冷やさない
春は日中に暖かくても、朝晩は冬並みに冷え込みます。薄手の腹巻きで腰を、靴下やレッグウォーマーで足首を覆うだけで、体が体温調節に使う力をかなり節約できます。節約できた分は回復に回ります。特に足首の内側は冷えの入口です。ここを一日中冷やさないように意識するだけで、夕方のだるさが軽くなる方が多くいらっしゃいます。夜はシャワーで済ませず、少しぬるめのお湯に肩まで浸かる日を週に三回は作ってみてください。
二、かかとの上げ下ろしを一日百回
台所や歯みがきの時間を使って構いません。壁や机に軽く手を添え、かかとをゆっくり上げて、ゆっくり下ろす。これを十回ずつ、一日を通して合計百回を目安に行います。ふくらはぎは血を心臓へ押し戻すポンプの役目をしています。ここが動くと、下半身に溜まった重だるさが抜けやすくなります。冬に減った脚の力を取り戻す意味でも有効です。息を止めず、動きはゆっくり。速く数をこなすより、丁寧に一回を積む方が効きます。
三、寝る一時間前に照明を落とす
春の疲労回復は、眠りの深さで決まります。就寝の一時間前になったら部屋の明かりを一段暗くし、画面から目を離してください。照明の色を白から暖色に変えるだけでも違いが出ます。あわせて、夕方以降のカフェインを控えるのも効果的です。眠る長さを増やすのが難しい方こそ、深さを取りにいく工夫が実を結びます。眠りが変わると、翌朝の重さが目に見えて変わってきます。
おすすめのツボ(東洋医学)
太渓(たいけい)は、腎の蓄えを補う代表的なツボです。内くるぶしの一番高いところと、アキレス腱の間にできるくぼみにあります。座って足を組み、親指の腹をくぼみに当て、息を吐きながら五秒かけてゆっくり沈め、五秒かけて離します。これを左右それぞれ十回ずつ。強く押す必要はありません。心地よい程度で十分です。冷えやすい足元に直接働きかける位置にあるため、続けると足先の温まり方が変わってきます。夜、お風呂上がりの温まった状態で行うのがお勧めです。
湧泉(ゆうせん)は、足裏にあるエネルギーの湧き出し口とされるツボです。足の指を全部曲げたときに、足裏の前寄りにできるくぼみがその場所です。両手の親指を重ねて当て、息を吐きながら体重を軽く預けるように三秒押し、緩めます。左右二十回ずつが目安です。立ち仕事や歩きすぎで脚が張った日、朝から気力がわかない日に向いています。押した後、足裏がじんわり温かくなれば良い反応です。
ただ、セルフケアだけでは届かない領域があります。骨盤の傾きや背骨のねじれといった土台のずれ、長年かけて縮んでしまった深いところのこわばりは、ご自分の手では触れられません。土台が傾いたままでは、良いセルフケアも効きが半減してしまいます。整えるべきところは施術で整え、その状態を保つ役目をセルフケアに担ってもらう。この組み合わせが、遠回りに見えて一番の近道です。
受診の目安
春の疲れの中には、体を整えることでは対応できないものも混じっています。次のような様子があるときは、当院ではなく医療機関を先に受診してください。原因をはっきりさせることが、最初の一歩になります。
- 特に減量していないのに、数か月で体重が大きく落ちた
- 微熱が二週間以上続いている、寝汗で寝具が濡れるほど汗をかく
- 顔やまぶた、足のむくみが強く、指で押すと跡が残る
- 少し動いただけで息切れがする、動悸が続く
- 尿の色や量、回数が急に大きく変わった、血が混じる
- 強いめまいで真っ直ぐ歩けない、ろれつが回りにくい、手足に力が入らない
- 気分の落ち込みが二週間以上続き、日常生活に支障が出ている
特に、急な体重減少や強いむくみ、息切れは、内科での確認が必要な状態が隠れていることがあります。手足の力が入らない、言葉が出にくいといった様子は急を要します。すぐに医療機関へ向かってください。医療機関で大きな異常がないと確認できたうえでの疲れであれば、体を整えるという方向からしっかりお力になれます。判断に迷われたときは、遠慮なくまずはご連絡、メッセージを送ってください。
通院の目安
春の疲労回復の遅れは、一度の施術で終わりというものではありません。冬から積み重なってきた背景がありますから、整えるにも順序と時間が要ります。当院では三つの段階でお付き合いを考えています。
まず集中改善期です。週に一回から隔週のペースで、およそ二か月から三か月をかけます。この時期は、骨盤や背骨の傾きが元に戻ろうとする力がまだ強いため、間隔を空けすぎないことが大切です。次に安定期。整った状態が保てるようになったら、月に二回ほどへ間隔を広げます。そして維持ができてきたら、メンテナンス期として月に一回のペースに移ります。ここまで来ると、季節の変わり目に崩れにくい体になっていきます。
くろちゃん鍼灸整体院(小田原市)に通われている方の実績では、三か月以上続けてくださっている方が41.7パーセント、六か月以上が31.7パーセント、平均の継続期間は4.0か月です。体が変わる手応えを感じながら、ご自分のペースで通われている方がほとんどです。初回は、お話を伺う問診とお体の確認を含めて60分から90分ほどお時間をいただきます。今の状態とこれからの見通しを、一緒に整理していきましょう。
自宅でできる対処法は?
読むだけではなく、実際の動きを見ながら一緒に体を動かしてみましょう。当院の公式チャンネルから、この記事のテーマに合ったセルフケア動画をご紹介します。
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ご予約方法
ご予約はLINEから24時間受け付けています。ご都合の良い時間に、症状のこと、通う頻度のこと、鍼が苦手だということ、どんな内容でもお気軽にお送りください。院長が直接目を通し、順にお返事いたします。春の疲れを来年まで持ち越さないように、一緒に整えていきましょう。
当院は施術者が院長一人のため、お一人ずつ丁寧にお時間を確保しております。そのためご予約が取りにくい時間帯もございますが、当日のご予約も承れますので、お気軽にお早めにご連絡くださいませ。
当日のご予約は18時までを目安にお願いしておりますが、初めての方はお時間の調整をさせていただきますので、まずはお気軽にメッセージをお送りください。
交通アクセス・最寄り情報
📍 所在地
〒250-0862 神奈川県小田原市成田394-1
🚉 最寄り駅・アクセス
- 小田原駅から車で約10分(JR東海道線・小田急線・新幹線)
- 鴨宮駅から車で約5分(JR東海道線)
- 箱根板橋駅から車で約12分(小田急線)
- 富水駅から車で約8分(小田急線)
- 螢田駅から車で約7分(小田急線)
🚗 各エリアからの所要時間
- 南足柄市から: 約15分
- 開成町から: 約10分
- 松田町から: 約20分
- 大井町から: 約12分
- 湯河原町から: 約25分
- 箱根町から: 約20分
- 真鶴町から: 約30分
- 秦野市から: 約25分
- 中井町から: 約15分
🅿 駐車場
専用駐車場あり。完全予約制のため、お車でのご来院も安心です。
🔐 完全予約制
お一人ずつ丁寧にお向き合いするため、事前予約のみ承っています。
他のお客様と顔を合わせない、あなただけのリセット空間として過ごしていただけます。
実体験を持つ通われている方の声(30代-50代)
- 「3ヶ月通って、夕方の倦怠感が消えました」(40代女性・通院4ヶ月)
- 「初回で姿勢の歪みを実感、6回で朝の硬さがなくなった」(30代男性・通院2ヶ月)
- 「自律神経の波を自分で読めるようになった」(50代女性・通院5ヶ月)
3ヶ月以上継続率41.7%・平均通院4.0ヶ月の実績の一部。
専門用語ミニ解説
- 神門(しんもん)(手首横ジワ・小指側)
- 自律神経の調整に使う重要なツボ。3秒×5回押し。
- 内関(ないかん)(手首横ジワから指3本分肘側)
- 動悸・吐き気・不眠に。深呼吸と組合せ。
- 後頭下筋群(首の付け根の小筋群)
- 頭痛・首こり・自律神経の鍵となる筋肉。
- 梨状筋(りじょうきん)(お尻深部の筋肉)
- 坐骨神経痛の主犯。骨盤矯正と鍼で同時アプローチ。
くろちゃん鍼灸整体院(神奈川県小田原市成田394-1)
院長 黒柳俊英 / 鍼灸師歴17年(2009年4月取得)/ 累計4万人以上の施術実績 / 記事3500本以上
4施術同時アプローチ:骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術を組み合わせ、姿勢と自律神経を同時に整えます。
📊 3ヶ月以上継続して通われている方が41.7%、6ヶ月以上のメンテナンス層が31.7%、平均継続期間は4.0ヶ月です。
営業時間:9:00-19:00(最終受付18:00/施術19:00まで)/定休:水曜・日曜(祝日は水・日以外なら通常診察)
通い方の目安:症状が強い時期は週1〜隔週、安定期は月2回、メンテナンス期は月1回です(押し売りなし)。
📅 最終更新日: 2026年08月01日
【効果には個人差があります】




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