春の脾虚湿盛|むくみ

皮膚・発汗・体温調節

はじめに

朝、鏡を見るとまぶたが腫れぼったい。夕方には靴下のゴム跡がくっきり残り、脚が自分のものでないように重い。体重は変わっていないのに、体全体がひとまわり大きくなったような感じがする。春から梅雨にかけて、小田原ではこうしたむくみのご相談が増えていきます。

むくみは、水分の取りすぎだけで起きるものではありません。むしろ、水を控えているのに引かないというお話をよくうかがいます。東洋医学ではこの状態を脾虚湿盛(ひきょしっせい)と呼びます。「脾(ひ)」は食べたものを消化し、体の水はけを管理する働きのこと。「虚(きょ)」はその力が弱っていること。「湿盛(しっせい)」は行き場を失った余分な水が体に居座っている状態を指します。つまり水が多すぎるのではなく、さばく力が追いついていないという見方です。

院長の黒柳俊英と申します。国家資格のはり師・きゅう師で、鍼灸師歴は17年、これまでに累計4万人以上の方のお体に向き合ってきました。むくみは体質だから仕方ないと諦められがちですが、水の通り道と、それを動かすポンプの状態を整えると、朝の顔つきや夕方の脚の重さが変わってくる方は少なくありません。

この記事では、春に脾虚湿盛のむくみが起こる仕組みを、東洋医学と体の構造の両面からご説明します。あわせて当院の4つの施術がどこに働きかけるのか、ご自宅で今日からできるケアまでお伝えします。水を我慢する話ではありません。一緒に、流れる体へ戻していきましょう。

こんなお悩み、ありませんか。

  • 朝起きたとき、まぶたや顔が腫れぼったく、しばらく戻らない
  • 夕方になると靴下やブーツの跡が深く残る
  • 脚が重だるく、階段で持ち上がりにくい
  • 指輪がきつい日と、するりと回る日の差が大きい
  • 体重は変わらないのに、体そのものが重く感じる
  • 雨の日や湿気の多い日は、決まって調子が落ちる
  • 頭が重く、締めつけられるような感じがする
  • 水分を控えているのに、むくみが引いてくれない

なぜ春の脾虚湿盛によるむくみが起こるのか

むくみの背景には、体の中の水の運び方と、それを押し戻す力の両方が関わっています。東洋医学の見方と体の構造の話を、順にほどいていきます。

1 「脾(ひ)」は体の水はけを管理している

東洋医学の「脾(ひ)」は、臓器としての脾臓を指す言葉ではありません。食べたもの飲んだものを体に使える形へ変え、必要な場所へ運び、余った水を外へ出す。この水回りの管理全体を担う働きを指します。家に例えるなら、給水と排水をまとめて見ている設備係です。

この設備係が疲れると、まず滞るのが排水の側です。水は低いところにたまりますから、日中は脚や足首に出ます。夜、横になって過ごすと重力の向きが変わり、朝は顔やまぶたに移ります。朝は顔、夕方は脚という一日の中での移り変わりは、脾の力が落ちているサインとして分かりやすいものです。

2 「湿(しつ)」は重く、粘り、居座る性質を持つ

東洋医学では、体に滞った余分な水を「湿(しつ)」と呼びます。湿には特徴があり、重い、粘る、下に降りる、そして動きが遅い。この性質がそのまま症状に出ます。体が重だるい、頭が重い、脚が張る、朝からエンジンがかからない。「湿盛(しっせい)」は、その湿が優勢になった状態です。

湿がやっかいなのは、たまるほど脾の働きをさらに鈍らせる点です。水はけが悪いから湿がたまり、湿がたまるからますます水はけが悪くなる。この輪をどこかで断ち切らないと、季節が変わっても抜けにくくなります。

3 春から初夏の小田原は、湿気と気圧の変動が大きい

海に近い小田原は、春先から湿った風が入りやすい土地です。外の湿度が高いと、汗や呼気から水を逃がす効率が落ちます。体の中の水を外へ出しにくい環境が、そのまま湿を後押しします。

加えて春は、低気圧と高気圧が短い周期で入れ替わります。気圧が下がると血管の外に水がしみ出しやすくなり、むくみとして表に出ます。雨の前日に決まって脚が張るという感覚は、気のせいではありません。

4 ふくらはぎのポンプが動いていない

ここからは体の構造の話です。脚に降りた水分や血液を心臓へ押し戻しているのは、心臓の力だけではありません。ふくらはぎの筋肉が縮んだりゆるんだりして血管を外から絞る、この働きがポンプの役目を果たしています。

デスクワークで座りっぱなし、あるいは立ちっぱなしの仕事では、この筋肉が同じ長さのまま固まります。ポンプが動かなければ、水は脚にとどまります。運動不足というより、ふくらはぎの伸び縮みが一日を通して足りない、という状態です。足首が硬い方ほど、ふくらはぎは動きません。

5 骨盤・股関節の詰まりと、鎖骨の下の出口

脚から戻ってきた水分と血液は、脚の付け根からお腹の奥を通って上へ向かい、最終的に鎖骨の下あたりで太い血管に合流します。この道のりのどこかが押さえられていると、手前で渋滞が起きます。

骨盤が後ろに倒れた姿勢で座り続けると、脚の付け根が折り曲げられたまま固まります。さらに猫背で肩が前に巻き込むと、鎖骨の下が狭くなり、出口が細くなります。入口と出口の両方が狭い状態では、いくら脚をさすっても流れは変わりません。

くろちゃん鍼灸整体院の4施術アプローチ

当院では、骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術の4つを組み合わせ、むくみに向き合います。水を無理に押し流すのではなく、流れる道を開けてから、動かす力を戻していく順番で進めます。

骨盤矯正 脚の付け根の通り道を開ける

骨盤の傾きや左右差があると、股関節の前側が常に詰まった状態になります。骨盤矯正では、骨盤の位置と股関節の動きをあわせて調整し、脚の付け根が折れたまま固まらない状態をつくります。ここが開くと、脚から上へ戻る道が確保されます。歩幅が自然に広がり、ふくらはぎが使われるようになるのも、この調整から生まれる変化です。

猫背矯正 鎖骨の下の出口を広げる

猫背矯正では、背中の丸まりに加えて、肩の巻き込みと鎖骨まわりのこわばりを整えます。全身をめぐった水分が最後に合流するのは鎖骨の下です。ここが狭いままだと、下流をどれだけ流しても行き場がありません。あわせて肋骨の動きを出すことで、呼吸のたびに体の内側からポンプが働く状態を目指します。

鍼灸施術 脾の働きと水はけに直接ふれる

鍼灸施術では、脾の働きを助けるツボ、余分な湿をさばくツボ、そして冷えて動きの鈍った部分を温めるお灸を組み合わせます。使う鍼は髪の毛ほどの細さで、痛みはほとんど感じません。むくみのある方は下半身が冷えていることが多く、お灸の温かさが向いています。鍼が苦手な方は、骨盤矯正・猫背矯正・頭部施術のみで組み立てることもできますので、遠慮なくお伝えください。

頭部施術 眠りの質と、夜のあいだの水の処理

体は眠っている間に、余分な水分の処理を進めます。眠りが浅い日の翌朝に顔がむくみやすいのは、この処理が中途半端に終わるためです。頭部施術では、こめかみや後頭部、首の付け根のこわばりをゆっくりゆるめ、休息側へ切り替わりやすい状態をつくります。頭の重さや、締めつけられるような感覚がやわらぐ方も多くいらっしゃいます。

自宅でできる対処法は?

1 かかと上げで、ふくらはぎのポンプを起こす

椅子の背や壁に手を添えて立ち、かかとをゆっくり上げて3秒止め、ゆっくり下ろします。20回を1セット、1日に2〜3セット。速く動かすより、上げきったところで一度止めることが大切です。ふくらはぎがしっかり縮み、血管を外から絞る力が生まれます。

デスクワークの方は、座ったままでも構いません。足裏を床につけ、かかとだけを上下させます。1時間に一度、30秒でも違います。夕方の靴下の跡が浅くなった、という変化から実感される方が多いケアです。

2 脚を高くして10分休む

寝る前に床で仰向けになり、壁に脚を立てかけます。お尻を壁から10〜20センチ離し、ひざは軽く曲げたままで構いません。この姿勢で10分。脚にたまった水分が、重力の助けを借りて戻りやすくなります。

クッションを使って脚を心臓より少し高くするだけでも十分です。無理に高く上げると腰が反ってつらくなりますので、楽な高さを選んでください。この時間に深い呼吸を重ねると、お腹の中の流れも一緒に動き出します。

3 冷たい飲み物を減らし、温かい汁物を足す

水分を控えることは、むくみ対策としてはおすすめできません。足りなくなると、体はかえって水をため込もうとします。見直したいのは量ではなく、温度と中身です。氷入りの飲み物やキンキンに冷えたものは胃腸を冷やし、水はけの働きを鈍らせます。常温か温かいものへ置き換えてみてください。

食事では、味噌汁やスープを一品足すのがおすすめです。あわせて、余分な水を外へ出す助けになる食材として、東洋医学ではきゅうり、冬瓜、はと麦、あずき、とうもろこしのひげ茶などが湿をさばくものとして使われてきました。塩分の取りすぎだけは、いつもより少し意識してみてください。

おすすめのツボ(東洋医学)

陰陵泉(いんりょうせん)は、すねの内側にあります。足首の方から膝に向かって骨の際を指でなぞっていくと、骨が曲がって指が止まるところがあります。ひざの内側の下、そのくぼみが陰陵泉です。

親指の腹を当て、息を吐きながら5秒かけて沈め、5秒かけて戻します。左右それぞれ10回ほど。むくみが強い日は、押すと鈍い痛みを感じることがありますので、痛気持ちいい範囲にとどめてください。陰陵泉は脾の流れの上にあり、体の水はけを助ける代表的なツボとして古くから使われてきました。脚のだるさ、重さ、下半身の冷えを感じるときに向いています。

水分(すいぶん)は、おへそから指1本分だけ上、体の真ん中の線上にあります。名前のとおり、体の水の分かれ道にあたる場所とされています。

ここは強く押さないでください。手のひらを重ねて置き、温もりが伝わるまで30秒ほど待ちます。そのあと息を吐きながら、手のひら全体でごく軽く沈める動きを3回ほど。食後すぐは避け、入浴後や就寝前がおすすめです。お腹が温まると、水をさばく働きが動きやすくなります。冷たい飲み物が多かった日や、雨で体が重い日に取り入れてみてください。

セルフケアだけでは届かない領域があります。股関節の詰まり、鎖骨まわりの硬さ、骨盤の傾きといった道そのものの状態は、ご自身では確認しづらく、変えるにも手が届きません。ケアを続けても夕方の重さが変わらないときは、一度お体全体を診させてください。どこで渋滞が起きているのかが分かると、同じセルフケアでも効き方が変わってきます。

受診の目安

むくみは、心臓・腎臓・肝臓・甲状腺などの不調のサインとして現れることがあります。次に当てはまるときは、当院ではなく医療機関を先に受診してください。

  • 片脚だけが急に腫れ、熱っぽさや痛みを伴っている
  • 息切れがする、横になると苦しい、夜中に息苦しくて目が覚める
  • まぶたのむくみが強く、尿の泡立ちや尿量の減少がある
  • 数日で数キロ増えるなど、体重が急に増えている
  • すねを指で押すと深くへこみ、なかなか戻らない
  • 皮膚に赤みや強い張りがあり、発熱を伴っている
  • 強い倦怠感、寒がり、体重の変化が同時に出ている
  • 妊娠中で、むくみに加えて頭痛や血圧の上昇がある

こういう場合は当院ではなく医療機関へ、と正直にお伝えします。特に片脚だけの急なむくみは、早い判断が必要なことがあります。検査で問題がないと確認できたあとであれば、私たちも安心してお体に向き合えます。

通院の目安

むくみは、一度整えても生活の中で戻りやすいお悩みです。水の通り道を開け、それを動かす力が育つまでには、ある程度の期間が必要になります。当院では次のような流れをご案内しています。

集中改善期は、週1回から隔週のペースで2〜3ヶ月。この期間は骨盤と股関節、鎖骨まわりの通り道を開けながら、ふくらはぎが働く体の使い方を身につけていきます。朝の顔つきと夕方の脚、両方の変化をうかがいながら進めます。

安定期は月2回。整った状態が日常の中で保てるかを確かめる時期です。天候や仕事の負担が増えたときに、どこから崩れるのかが見えてきます。

メンテナンス期は月1回。梅雨や真夏など、湿気の強まる季節に先回りして整える段階です。翌年の同じ時期を、今年より軽い体で迎えることを目指します。

当院の実績として、3ヶ月以上続けてくださる方が41.7%、6ヶ月以上が31.7%、平均の継続期間は4.0ヶ月です。初回は問診とお体の確認に時間をかけますので、60〜90分ほどお時間をいただきます。費用は内容により変わります。詳しくはLINEでご案内しています。

ご予約方法

ご予約はLINEから24時間受け付けています。お仕事帰りでも夜中でも、都合の良いタイミングでメッセージをお送りください。夕方になると脚がパンパンになる、という一言だけでも構いません。今の状態をうかがったうえで、無理のない進め方を一緒に考えます。

当院は施術者が院長一人のため、お一人ずつ丁寧にお時間を確保しております。そのためご予約が取りにくい時間帯もございますが、当日のご予約も承れますので、お気軽にお早めにご連絡くださいませ。
当日のご予約は18時までを目安にお願いしておりますが、初めての方はお時間の調整をさせていただきますので、まずはお気軽にメッセージをお送りください。

自宅でできる対処法は?

読むだけではなく、実際の動きを見ながら一緒に体を動かしてみましょう。当院の公式チャンネルから、この記事のテーマに合ったセルフケア動画をご紹介します。

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くろちゃん鍼灸整体院について(よくあるご質問)

Q: くろちゃん鍼灸整体院とは?

A: 神奈川県小田原市成田394-1にある鍼灸整体院です。国家資格 鍼灸師の黒柳俊英が、骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術のお身体に併せて4施術アプローチで、自律神経・腰痛・肩こり・頭痛・不眠など根本改善を目指す方とご縁を大切にお向き合いしています。

Q: くろちゃん鍼灸整体院の場所は?

A: 神奈川県小田原市成田394-1(〒250-0862)に立地。完全予約制でお一人ずつ丁寧に対応。あなただけのリセット空間として、他のお客様と顔を合わせない静かな環境です。

Q: くろちゃん鍼灸整体院の営業時間は?

A: 9時〜19時(最終受付18時)/水曜・日曜定休/祝日は通常診察。完全予約制ですので、LINEから事前にまずはご連絡、メッセージを送ってください。

Q: くろちゃん鍼灸整体院は予約が必要?

A: はい、完全予約制です。お一人ずつのお時間を確保するため、事前予約のみ承っています。他のお客様と顔を合わせない、あなただけの時間として過ごしていただけます。

Q: くろちゃん鍼灸整体院の院長は誰?

A: 院長は黒柳 俊英(くろやなぎ としひで)。国家資格 鍼灸師として、長年の臨床経験を基にお身体に併せて4施術アプローチを開発。「並走するパートナー」としてあなたの体を整えます。

Q: くろちゃん鍼灸整体院の特徴は?

A: ①完全予約制 ②国家資格鍼灸師による1人対応 ③お身体に併せて4施術アプローチ ④継続率3ヶ月41.7%・平均通院4.0ヶ月の実績 ⑤自律神経専門の根本ケア の5つが主な特徴です。

Q: くろちゃん鍼灸整体院はどんな症状に対応?

A: 自律神経の乱れ・不眠・めまい・慢性腰痛/肩こり/頭痛・産後骨盤・美容鍼・坐骨神経痛・更年期症状など、根本的に体を整えたい方の幅広い症状に対応しています。


交通アクセス・最寄り情報

📍 所在地

〒250-0862 神奈川県小田原市成田394-1

🚉 最寄り駅・アクセス

  • 小田原駅から車で約10分(JR東海道線・小田急線・新幹線)
  • 鴨宮駅から車で約5分(JR東海道線)
  • 箱根板橋駅から車で約12分(小田急線)
  • 富水駅から車で約8分(小田急線)
  • 螢田駅から車で約7分(小田急線)

🚗 各エリアからの所要時間

  • 南足柄市から: 約15分
  • 開成町から: 約10分
  • 松田町から: 約20分
  • 大井町から: 約12分
  • 湯河原町から: 約25分
  • 箱根町から: 約20分
  • 真鶴町から: 約30分
  • 秦野市から: 約25分
  • 中井町から: 約15分

🅿 駐車場

専用駐車場あり。完全予約制のため、お車でのご来院も安心です。

🔐 完全予約制

お一人ずつ丁寧にお向き合いするため、事前予約のみ承っています。
他のお客様と顔を合わせない、あなただけのリセット空間として過ごしていただけます。







くろちゃん鍼灸整体院(神奈川県小田原市成田394-1)

院長 黒柳俊英 / 鍼灸師歴17年(2009年4月取得)/ 累計4万人以上の施術実績 / 記事3500本以上

4施術同時アプローチ:骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術を組み合わせ、姿勢と自律神経を同時に整えます。

📊 3ヶ月以上継続して通われている方が41.7%、6ヶ月以上のメンテナンス層が31.7%、平均継続期間は4.0ヶ月です。

営業時間:9:00-19:00(最終受付18:00/施術19:00まで)/定休:水曜・日曜(祝日は水・日以外なら通常診察)

通い方の目安:症状が強い時期は週1〜隔週、安定期は月2回、メンテナンス期は月1回です(押し売りなし)。

LINEで予約 / 24時間受付中

📅 最終更新日: 2026年07月31日

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