はじめに
季節が変わるころ、こんな順番でお体が崩れていくことはありませんか。まず寝つきが悪くなる。次の週には肩と首が重くなる。そのうち胃が重たくなって食欲が落ち、気づけば腰まで張ってくる。ひとつひとつは大したことがないのに、次から次へと不調が顔を出す。ドミノが一枚倒れると、あとは勝手に倒れていくような感覚です。小田原でも、春先と秋口、そして梅雨の入りと明けに、このご相談が一気に増えます。ご自分の体力が落ちたせいだと思い込んでいる方が多いのですが、多くの場合、原因は体力ではなく「連鎖の構造」のほうにあります。
くろちゃん鍼灸整体院の院長、黒柳俊英(くろやなぎ としひで)と申します。国家資格であるはり師・きゅう師を持ち、鍼灸師歴17年、これまでに累計4万人以上の方のお体を診てきました。同じ季節に同じ順番で崩れていく方を、毎年たくさん見送り、また迎えてきました。そこで分かったのは、連鎖には必ず一枚目のドミノがあるということ。そして、その一枚目は本人がいちばん軽く見ている場所にあることが多い、ということです。
この記事では、不調が次の不調を呼ぶドミノ倒しの構造を、東洋医学と体のつくりの両面からひもといていきます。どこで倒れ始めるのか、どこに手を入れれば列を止められるのか。ご自宅でできるセルフケアと、季節の連鎖に向いたツボ、そして医療機関を先に頼っていただきたいサインまでお伝えします。今年の連鎖は、途中で止めましょう。
こんなお悩み、ありませんか。
- ひとつ良くなったと思うと、別の場所が痛み出す
- 毎年、同じ季節に同じ順番で体調を崩している
- 風邪をひいたあと、なんとなく本調子に戻りきらない
- 寝つきの悪さから始まって、気づけば全身がだるくなっている
- 胃の重さと肩こりが、いつもセットでやってくる
- 気温差の大きい日の翌日に、必ず頭が重くなる
- どこから手をつければいいのか、自分でも分からなくなってきた
- だましだまし過ごしているうちに、一年が終わってしまう
なぜ不調の連鎖が起こるのか
ドミノは偶然倒れるわけではありません。倒れる並びには理由があります。ここでは、連鎖が生まれる仕組みを5つに分けて見ていきます。
一枚目は、たいてい「冷え」と「寝不足」から倒れる
季節の変わり目は、朝晩と日中の気温差が大きくなります。体は体温を一定に保つため、血管を広げたり縮めたりを一日中くり返します。この調節は自律神経(じりつしんけい。自分の意思とは関係なく、内臓や血管、体温を調節している神経)の仕事です。使える力には限りがありますから、体温調節に力を取られると、眠りの深さや胃腸の働きに回る分が減ります。最初に倒れるのが寝つきや眠りの浅さなのは、そのためです。ここを軽く見て「そのうち慣れる」と放っておくと、二枚目が倒れ始めます。
眠りが浅くなると、体は日中ずっと構えたままになる
夜にしっかり休めないと、体は翌日を「非常時」として過ごします。筋肉はうっすら力を入れたまま、呼吸は浅いまま、肩は上がったまま。この構えが数日続くと、首と肩の張りとして表に出てきます。ここが二枚目です。厄介なのは、肩の張りが今度は眠りを妨げること。倒れたドミノが、前のドミノを押し返すような形になり、輪が閉じてしまいます。連鎖が季節をまたいで長引くのは、この輪ができあがるからです。
かばう姿勢が、次の場所に負担を移す
どこか一か所が痛むと、人は無意識にその場所をかばいます。右の首が痛ければ頭を左へ傾け、腰が痛ければ片脚に体重を預ける。数日ならなんともありませんが、数週間続くと、かばうために働き続けた側が今度は悲鳴を上げます。首から始まった不調が、背中、腰、そして膝へと下りていくのはこのためです。三枚目のドミノは、最初の痛みが倒したのではなく、痛みをかばった姿勢が倒しています。
東洋医学でいう「五臓」はつながって働いている
東洋医学では、体の働きを五つのグループに分けて考えます。これを五臓(ごぞう)といい、肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)と呼びます。西洋医学の臓器そのものではなく、はたらきの分類だと思ってください。たとえば脾は消化と栄養を運ぶ役目、腎は体の元気の貯金、肺は呼吸と体を守る力にあたります。この五つは互いに助け合い、押さえ合う関係にあります。ですから、ひとつが弱ると隣が肩代わりし、肩代わりした側も疲れていく。東洋医学が千年以上前から不調を「連鎖するもの」として見てきたのは、この関係を知っていたからです。
回復しきらないまま、次の負荷が重なる
風邪をひいたあとや、忙しい時期を乗り切ったあとは、体の内側の力がまだ戻りきっていません。東洋医学でいう気(き。元気の気、体を動かすエネルギー)が目減りした状態です。ここへ気温の変化や連日の残業といった次の負荷が重なると、少ない力で対応しなければならず、あちこちで取りこぼしが出ます。「ひとつ良くなると別のところが痛む」という感覚は、まさにこの状態です。順番に片づけているつもりでも、実際は同じ一枚目が倒れ続けているのです。
くろちゃん鍼灸整体院の4施術アプローチ
連鎖を止めるには、いま痛む場所だけを追いかけないことが大切です。当院では、倒れた列の後ろにある一枚目を探して、そこに手を入れます。使うのは次の4つです。その日のお体に合わせて配分を変えていきます。
骨盤矯正
かばう姿勢は、必ず骨盤の傾きとして体に残ります。骨盤矯正では、左右の高さや前後の倒れ具合を確認し、上に乗る背骨が余計なバランス取りをしなくて済む位置へ戻していきます。強い力は使いません。土台がそろうと、連鎖の下流にあたる腰や膝への負担が減り、次の一枚が倒れにくくなります。
猫背矯正
眠りが浅い時期は、胸が閉じて呼吸が浅くなっています。猫背矯正では、丸まった背中を伸ばすだけでなく、縮んだ胸の前側と、伸びきって力の入りにくくなった背中側の両方を調整します。胸が開くと息を吐ける量が増え、体が休息の側へ入りやすくなります。眠りは連鎖の一枚目にあたることが多いので、ここは特に丁寧におこないます。
鍼灸施術
鍼灸施術は、五臓のどこが弱り、どこが肩代わりしているのかを見きわめて組み立てます。手では届きにくい深さと、巡りの調整はここが担当です。使う鍼は髪の毛ほどの細さで、痛みはほとんど感じません。お灸のあたたかさは、冷えて動きの鈍った場所をゆっくり目覚めさせてくれます。鍼が苦手な方には無理におすすめしません。骨盤矯正・猫背矯正・頭部施術の組み合わせだけでも十分に対応できます。
頭部施術
連鎖が長引いている方は、頭に熱がこもり、足先が冷えていることがよくあります。頭部施術では、側頭部から後頭部、目のまわりまでやさしくゆるめ、上がったままの熱を下ろしていきます。考えごとが止まらない、目の奥が重い、寝る前に頭がさえてしまう。そんな方にこそ受けていただきたい施術です。
自宅でできる対処法は?
連鎖を止めるセルフケアは、痛む場所ではなく、倒れ始める場所に向けるのがコツです。3つご紹介しますので、まずはひとつだけ選んでください。
首の後ろと足首を、同時に冷やさない
体温調節に力を取られない工夫が、いちばん効きます。外出時は首の後ろを覆えるものを一枚持ち、家では靴下やレッグウォーマーで足首を守ります。この二か所は皮膚が薄く、体の熱が逃げやすい場所です。ここを守るだけで、自律神経が体温調節に使う力がぐっと減り、その分が眠りと胃腸に回ります。冷房や暖房の風が直接当たる席なら、羽織るものを一枚置いておいてください。
朝の光を浴びて、朝食で胃を起こす
起きて1時間以内に、屋外かベランダで5分ほど光を浴びます。曇りでも構いません。朝の光は、その日の夜に眠くなるタイミングを整えてくれます。あわせて、少量でよいので温かいものを口に入れてください。みそ汁でもスープでも構いません。胃が動き出すと、体は昼のモードにきちんと切り替わります。夜のことは夜に決まるのではなく、朝の過ごし方で半分決まっています。
寝る前の足首まわし
布団に座り、片方の足を反対の太ももに乗せます。足の指の間に手の指を組み入れ、足首をゆっくり大きく10回ずつ、内回しと外回しをおこないます。ふくらはぎは、下におりた血を上へ戻すポンプの役目をしています。ここが動くと足先の冷えがやわらぎ、頭にこもった熱も下りやすくなります。テレビを見ながらでも構いません。左右で回しにくさが違う方は、回しにくい側を少し多めに。
おすすめのツボ(東洋医学)
季節の連鎖には、体の元気を底上げするツボが向いています。強く押す必要はありません。
足三里(あしさんり)は、膝のお皿の下の外側にあるくぼみから、指4本分下がったところです。すねの骨の外側、指が自然と沈む場所を探してください。親指の腹を当て、5秒かけて押し、5秒かけて離す。これを左右10回ずつ。東洋医学では、消化を担う脾のはたらきを助け、全身の元気を底上げするツボとして、旅の疲れを防ぐために古くから使われてきました。胃の重さと全身のだるさが同時に出るときに向いています。お灸を据える場所としても定番です。
三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしのいちばん高いところから、指4本分上がった骨のきわにあります。押すと少し痛みや重さを感じる方が多い場所です。指の腹を当て、息を吐きながらゆっくり10秒沈め、10秒かけて戻す。これを左右5回ずつ。ここは三つの流れが交わる要所とされ、冷えやむくみ、体の元気の貯金にあたる腎のはたらきを支えます。冷えから連鎖が始まる方には、足三里と組み合わせるのがおすすめです。
セルフケアだけでは届かない領域があります。ご自身では、どの一枚目が倒れているのかを見分けることができません。かばう姿勢で傾いた骨盤も、閉じてしまった胸も、自分の手では戻せません。セルフケアは連鎖を遅らせる力、施術は連鎖を止めて並べ直す力。役割が違います。毎年同じ順番で崩れてきた方ほど、一枚目に手が入ったときの変化を大きく感じられます。今年こそ、一緒に整えていきましょう。
受診の目安
正直にお伝えします。連鎖のように見えて、実際には医療機関での確認が先に必要な状態があります。次のようなときは、当院ではなく医療機関へ先にまずはご連絡、メッセージを送ってください。
- 風邪のあと、咳が3週間以上続いている
- いったん下がった熱が、また高く上がってきた
- 少し動いただけで息切れがする、息苦しさが続く
- 今までに経験のない激しい頭痛が突然起きた
- 手足の力が入らない、ろれつが回らない
- 思い当たる理由がないのに体重が減っている
- 安静にしていても痛みが強く、夜中に目が覚める
- 気分の落ち込みや不安が2週間以上続き、日常生活に支障が出ている
とくに風邪のあとの長引く咳、熱の再燃、息切れは、必ず内科を受診してください。体を整える施術で様子を見てよい範囲ではありません。また、気分の落ち込みが2週間以上続く場合は、必ず心療内科や精神科など専門の医療機関へまずはご連絡、メッセージを送ってください。医療機関にかかりながら当院をご利用いただくことは歓迎しています。お薬や通院の状況をお伝えいただければ、施術の内容をそれに合わせて調整します。
通院の目安
倒れたドミノを並べ直すには、少しだけ時間がかかります。当院では3つの段階でご案内しています。
まずは集中改善期。週1回から隔週のペースで2〜3ヶ月ほど、連鎖の一枚目に集中して手を入れます。次に安定期として月2回ほど。良い状態がどれくらい自力で続くかを確かめながら、間隔を広げていきます。そしてメンテナンス期は月1回。季節が変わる前に整えておくことで、毎年の連鎖が始まる前に手を打てます。崩れてから来るより、崩れる前に来るほうが、体はずっと楽です。
当院の実績では、3ヶ月以上続けて通われた方が41.7%、6ヶ月以上が31.7%、平均の継続期間は4.0ヶ月でした。初回は問診とお体の確認にしっかり時間をとりますので、60〜90分ほどをみておいてください。毎年どんな順番で崩れてきたのかを一緒に振り返るところから始めます。
ご予約方法
今年もまた同じ順番で崩れていくのか、それとも途中で止めるのか。決めるのは、一枚目が倒れた今日この時です。ご相談とご予約はLINEから24時間受け付けています。小田原市成田の当院で、季節を越えるお手伝いをさせてください。
当院は施術者が院長一人のため、お一人ずつ丁寧にお時間を確保しております。そのためご予約が取りにくい時間帯もございますが、当日のご予約も承れますので、お気軽にお早めにご連絡くださいませ。
当日のご予約は18時までを目安にお願いしておりますが、初めての方はお時間の調整をさせていただきますので、まずはお気軽にメッセージをお送りください。
実体験を持つ通われている方の声(30代-50代)
- 「3ヶ月通って、夕方の倦怠感が消えました」(40代女性・通院4ヶ月)
- 「初回で姿勢の歪みを実感、6回で朝の硬さがなくなった」(30代男性・通院2ヶ月)
- 「自律神経の波を自分で読めるようになった」(50代女性・通院5ヶ月)
3ヶ月以上継続率41.7%・平均通院4.0ヶ月の実績の一部。
専門用語ミニ解説
- 神門(しんもん)(手首横ジワ・小指側)
- 自律神経の調整に使う重要なツボ。3秒×5回押し。
- 内関(ないかん)(手首横ジワから指3本分肘側)
- 動悸・吐き気・不眠に。深呼吸と組合せ。
- 後頭下筋群(首の付け根の小筋群)
- 頭痛・首こり・自律神経の鍵となる筋肉。
- 梨状筋(りじょうきん)(お尻深部の筋肉)
- 坐骨神経痛の主犯。骨盤矯正と鍼で同時アプローチ。
院情報・ご来院について
- 📍 神奈川県小田原市成田394-1(〒250-0862)
- 🕐 9時〜19時(最終受付18時)/水・日休/祝日通常診察
- 👤 国家資格鍼灸師による完全予約制
- 📋 メニュー・料金はメニュー一覧をご覧ください
📅 最終更新日: 2026年07月30日
くろちゃん鍼灸整体院(神奈川県小田原市成田394-1)
院長 黒柳俊英 / 鍼灸師歴17年(2009年4月取得)/ 累計4万人以上の施術実績 / 記事3500本以上
4施術同時アプローチ:骨盤矯正・猫背矯正・鍼灸施術・頭部施術を組み合わせ、姿勢と自律神経を同時に整えます。
📊 3ヶ月以上継続して通われている方が41.7%、6ヶ月以上のメンテナンス層が31.7%、平均継続期間は4.0ヶ月です。
営業時間:9:00-19:00(最終受付18:00/施術19:00まで)/定休:水曜・日曜(祝日は水・日以外なら通常診察)
通い方の目安:症状が強い時期は週1〜隔週、安定期は月2回、メンテナンス期は月1回です(押し売りなし)。
【効果には個人差があります】




コメント